巨大ロボットの社会学: 戦後日本が生んだ想像力のゆくえ

制作 : 池田 太臣  木村 至聖  小島 伸之 
  • 法律文化社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784589040411

作品紹介・あらすじ

巨大ロボットの登場するアニメ作品の世界と、玩具・ゲーム・観光といったアニメを超えて広がる巨大ロボットについて、社会学のアプローチで分析する。日本の文化における巨大ロボットとは何なのか、それに託して何が描かれてきたのかを明らかにする。

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架:778.7A/I32k//K

  • 想定読者は「主として社会学を学ぶ大学生・大学院生および巨大ロボットアニメと社会学に関心のある一般読者」とのことですが、個人的にはドツボの書名がジャストミートでした。さらに本論に入る前の「はしがき」で、この本が企画されたきっかけが「"スーパーロボット"のイメージと、トマス・ホッブズの『リバァイアサン』の表紙に描かれた人造人間がとても似ていることに気づいた」ことによるものと知り「ホッブズリバァイアサンは、平和の守護神であり、人類の力を結集した最強の姿であり、合体のモチーフをもつ。まさに、スーパーロボットと呼ぶにふさわしい。」との"とぼけた着想"(著者曰く)に、高まる期待。その期待以上に気付きがあったか、と言うと物足りないところもありましたが、巨大ロボットの想像力、巨大ロボットと身体、巨大ロボットとジェンダー、「組織」としての巨大ロボット、巨大ロボットと宗教、巨大ロボットと戦争、巨大ロボットとビデオゲーム、巨大ロボットと玩具/模型、巨大ロボットと観光…と、たぶん新進の研究者が、それぞれに巨大ロボット社会学という、未踏の山への登山ルートを刻もうとしているのは楽しかったです。鉄人28号、マジンガーZ、ガンダム、エバァンゲリオン、と続く流れが、この後どうなるのか、によってもこのテーマ、変わってくるのかもしれませんね。

  • 籍名 巨大ロボットの社会学
    副題 戦後日本が生んだ想像力のゆくえ
    著者 池田太臣・ 木村至聖・ 小島伸之編著
    判型 A5判
    頁数 222頁
    発行日 2019年11月
    定価 本体2,700円+税 [予価]
    ISBN ISBN978-4-589-04041-1
    ジャンル 社会学
    本の説明 巨大ロボットの登場するアニメ作品の世界と、玩具・ゲーム・観光といったアニメを超えて広がる巨大ロボットについて社会学のアプローチで分析する。日本の文化における巨大ロボットとは何なのか、巨大ロボットに託して何が描かれてきたのかを明らかにする。
    https://www.hou-bun.com/cgi-bin/search/detail.cgi?c=ISBN978-4-589-04041-1

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著者プロフィール

甲南女子大学人間科学部教授。博士(学術)。著書に『ホッブズから「支配の社会学」へ――ホッブズ,ウェーバー,パーソンズにおける秩序の理論』(世界思想社,2009年),『巨大ロボットの社会学――戦後日本が生んだ想像力のゆくえ』(共編著,法律文化社,2019年)など。

「2022年 『ポピュラーカルチャーからはじめるフィールドワーク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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