- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591011423
感想・レビュー・書評
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「おかあさんのつうしんぼ」を読んだついで、
と言うと変だけど、こちらも読んで来ました。
この本は、確か買ってもらって家にあって、何度も読んだっけ。
主人公は元気いっぱい、いたずらっ子の光男。
夏休みが終わった始業式、
担任の先生が産休に入り、
その代理をつとめる「るすばん先生」が受け持ちになる。
夏休みの宿題を全然やっていない光男、
先生に呼ばれて夏休み中何をしていたか聞かれる…
授業でグライダーを作ってクラスで一番飛ばすことが出来た光男、
でもその後のテストは散々。
るすばん先生は面談で光男のお母さんに…
クラスの可愛い人気者の女子が病気で休んでいて、
光男はお見舞いにその女の子が前から食べたいと言っていた
ケーキ屋さんで、プラモデルを買う為ためていたおこづかいをはたいて
デコレーションケーキを買って…
家を火事で焼け出されて引っ越してきた転校生。
その子がもとの学校の友達にプレゼントしたいもの…
もう、次から次のしみじみと心にしみるエピソードで
こちらも涙がとまらない。
(場所は図書館の児童書コーナーのソファにて)
この本が宮川ひろさんのデビュー作、なのね!
宮川ひろさん自身、若いとき教師を辞めて
子育てしていて、あるとき産休先生として勤めたことがあり、
その体験から本書を書いたとか。
子供たちの出会い、でも「臨時」と言う淋しさ、
ひゃ~、なんだか、幼いころ読んだ時と
また違う側面からの感動が押し寄せる。
幼いころ大好きで、改めて読み直して「あれれ?」と思う本も
あるけれど、
これは、思い出を裏切らない、
それ以上の胸に迫る感激があった!
あっという間に読めるので、皆様も是非。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【教師の道に迷ったときに】
~先生はおかあさん~
たった三ヶ月の産休先生と小学生たちの心にじんわりくるストーリー。子供たちのピュアでキラキラした心が教師の道への戸惑いを勇気にかえてくれる。
宮川ヒロ デビュー作
【配架場所】図書館1F児童図書 913.8/MIY -
かつて、産休の先生の代わりに来られた先生を「るすばん先生」と呼んでいました。今は本当に教師受難の時代ですから、いろいろな場面で代替の先生が入ってきます。その先生が子どもたちとどのような人間関係を築き、学級を作っていくか。また、休まれている先生との間を取り持っていくか。これは難しい問題だと思います。でも、子どもたちやいろいろな人の思いを知り、考えながら教育を展開していくことはどんな立場の教師にも大切なことだと思います。今、それが教師には求められているのです。それを人間関係構築能力というのです。そんな意味で参考になると思います。
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☆全国学校図書館協議会選定図書
小学校2〜4年生向き
産休の先生の代わりに担任になった「るすばん先生」。
子ども達に対する優しく適切な対応ぶりに感心させられました。