胸糞悪!わけの分からない宗教、いや犯罪集団である。冒頭から悪質な犯罪を犯していて草も生えない。一族がしたことは立派な誘拐と器物損壊と殺人と監禁である。訴訟を起こしたら間違いなく勝てる。損害賠償を毟り取れるだけ毟り取るまで書かれなかったのが消化不良。登場人物の中では、三人が助けを求めた警官がダントツで憎い。その信仰心、桜の代紋に向かって語れるのかよ。受精卵から人生やり直せ。
ズッコケシリーズファンの間では割と高評価なことに驚いている。精神的に大人になれば、この作品を好意的に捉えることができるのだろうか。なら私には一生無理だな。警察官の気持ちも、集落に残ることを自ら選択した大学生の気持ちも微塵も分からぬ。彼の両親が一番の被害者だ。 那須先生の本はほとんどハズレがないんだけど、本作はその稀なハズレだった。私の価値観にかすりもしなかった。