わるくちのすきな女の子 (童話の海 2)

著者 :
  • ポプラ社
3.82
  • (3)
  • (3)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 25
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (118ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591033722

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 賢くて、ルックス良くて、運動神経も良くて、辛辣な女の子っているよね。特に小学生くらいだと、世界が狭いからそういう子は女王様になりがち。みんながなんとなく感じていることをはっきりと言葉にできて、比喩表現が巧み。ここでは、鈍い女の子に「アヒル」というあだ名を付ける。みんながそのあだ名に納得すると大変気分がいい。いるよね、大人でも。
    これは児童書なので、女の子は裁きを受けるわけだけど、安房さんは、こういう女の子のことが芯から嫌いではないみたい。こういう資質を持った女の子は根気強さを持ち、試練を経ることで人間として魅力的になるよ、と。
    まあ、こういう女の子というよりは、こういう気持ちは誰しも心の中にあり、それとうまく付き合えよということなのだろう。
    アンデルセンのパンを踏んだ少女を思い出した。

  • 悪口が好きな女の子が
    魔女のおばあさんのカラフルなゴムをとんだら
    灰色の鳥になってしまって
    魔法を解くために金色のカギを探しまわって
    悪口をがまんすることや
    「ありがとう」って言われるうれしさに気付く話

    すんごい口が悪い女の子
    中学年くらいでそういう女の子いたら読ませたい^^

  • 私だったら悪口を言っている人がいたらとめる・・・りぃ

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

安房直子(あわ・なおこ)
1943年、東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。在学中より山室静氏に師事、「目白児童文学」「海賊」を中心に、かずかずの美しい物語を発表。『さんしょっ子』第3回日本児童文学者協会新人賞、『北風のわすれたハンカチ』第19回サンケイ児童出版文化賞推薦、『風と木の歌』第22回小学館文学賞、『遠い野ばらの村』第20回野間児童文芸賞、『山の童話 風のローラースケート』第3回新見南吉児童文学賞、『花豆の煮えるまで―小夜の物語』赤い鳥文学賞特別賞、受賞作多数。1993年永眠。

「2022年 『春の窓 安房直子ファンタジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

安房直子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×