謎のズッコケ海賊島 (ポプラ社文庫 A 244)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591036860

感想・レビュー・書評

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  • 大昔に読んだズッコケシリーズをかなり久しぶりに再読。シンプルな文体ながらぐいぐい引き込まれる。この時代のズッコケ三人組はキャラが生き生きしていてとても眩しい。

    ハゼ釣りをしていたモーちゃんが貧しいおじさんにおにぎりをご馳走し、海賊の宝を隠したという島への暗号をもらうところから冒険が始まる。
    そして、同じく宝を狙うヤクザまがいの連中とも三人組ははち合わせてしまい…。という話。

    児童文学らしく、ストーリーは分かりやすい展開ではあるものの、ハラハラさせるところもあり、しんみりするところもあり、内容の濃いアニメ映画を観たかのよう。結末が手放しのハッピーエンドとはいかないのも、それでも「やりきった感」の香る爽やかな読後感があるのも「らしい」。これは小学生ならハマるでしょ、と納得の面白さ。こんなアグレッシブな小学生、絶対成績も良さそうなものなのに三人ともテストが苦手なのもご愛嬌。今の時代だからこそ、三人組の行動力が際立って見える。

    また、解説もすごくよかった。小学生の目線を忘れず、やわらかな文体でズッコケシリーズを紹介されていて、本当に「大人が子供へ語りかける」よう。子供が思う「大人の理不尽さ」を、親身になって言語化してくれている。ストーリーの余韻を上手く味わわせてくれる名文。一昔前の、優しい、大人のおじさん、って感じ。

    改めてズッコケ三人組は面白い。ズッコケ黄金期のリアルタイムよりちょっと遅い世代だが、この三人組と共に子供時代を過ごせてよかった。

  • 宝物が
    見つかる場面が良い
    あの見つかるのか、見つからないのか
    思い出して
    進むべき道を決められるとき
    一気に物語が進む時
    無事に帰れるのか大丈夫なのか
    その後の展開が
    リアルで良いです

  • モーちゃんの優しさを感じる作品。
    しかしながら赤ちゃんの頭ほどのおにぎりって…
    食べてみたい気がします。

    そんな助けた男性はあるお宝を探していました。
    しかしながらそれはある事件で
    かなわぬこととなったのです。

    後半の男性をひどい目に遭わせたものたちとの
    遭遇にはハラハラさせられるでしょう。
    やばいやつらからの逃走後の…

    でもオチはそうじゃないとね。

  • パイレーツオブカリビアンみたいなのばかりが海賊じゃないんだ。
    宝探ししてみたい。

  • 再読

  • [墨田区図書館]

    ズッコケ三人組の第16巻。
    とりあえずこのシリーズについては、私は気が向いたら読むぐらいにしておこう。王様シリーズやゾロリシリーズ同様、もうシリーズのカラーは確立されているし、内容的にはどうとでも。

  • けっこうおもしろかった。

  • ズッコケシリーズも折り返し地点まできました。
    今回のズッコケは少しスリリング。
    いつも思うのだけれども、この三人、これだけ色々と沢山の経験をしてどんな大人になるのだろー。

  • さらりとした残酷な描写の裏には那須先生の挑戦的な思惑が見え隠れ。一度肝が座ってからの勇気と冷静さには目を見張るものがある三人組だけど、今作ではハカセのそれが光った。そろそろ警察沙汰・新聞沙汰に慣れてきたかもしれない三人組。

  • けっこうスリルがあって、面白かった。dy<kouta6>
    そんなわけで~今回の一言~宝探しは、スリルがつきもの。以上!
    (今回の一言とは、本を読んでわかった教訓を短くまとめたもの。)

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著者プロフィール

那須正幹(なすまさもと):広島県生まれ。児童書の大ベストセラー「ズッコケ三人組」シリーズ全50巻(日本児童文学者協会賞特別賞・ポプラ社)をはじめ、200冊以上の本を執筆。主な作品に『絵で読む 広島の原爆』(産経児童出版文化賞・福音館書店)『ズッコケ三人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー』(野間児童文芸賞・ポプラ社)など。JXTG児童文化賞、巖谷小波文芸賞など受賞多数。

「2021年 『めいたんていサムくんと なぞの地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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