- Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591065327
感想・レビュー・書評
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中学生向けに書かれているものの、大人にもじゅうぶん通用するものだった。
これを中学生の時に読んでいるのとそうでないのでは、その後の生き方や考え方がずいぶんと違ったものになるだろう。
ずいぶんと古い本なので、「上級生には服従しろ」という輩がでてきたり、「男らしく責任をとるために謝罪をするんだ」という表現がでてきたりと唇をへの字にしたくなるものも多い。
そのため、参考にすべきものは多いが、同じくらい注意が必要な図書だともいえる。
主人公が友人へ書いた謝罪の手紙は言い訳と要望ばかりで謝罪ではなかったし、今でいう「意識高い系」が育ちそうな印象を受けた。
あまり気持ちの良い作品ではない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いい人間かどうかは、自分の心が知っていること。
世界は繋がっている。
この本が(現在は改定されているが)日中戦争直前に出版された、ということが感慨深い。
序盤の街の描写が美しい。
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漫画版が話題になっているので、読んでみました。
多少、時代背景が異なる事で実際の思春期の子には物語の世界に入り辛い部分があるかもしれない。
なので、そういった部分では漫画版の方が広く受け入れてもらえると思う。
漫画版も原作を非常に大事にしている構成になっているし、エッセンスは残しつつ、冗長な部分は削っているので、話題になるのも納得。
娘がもう少し大きくなったら、読んでもらいたい一冊。 -
戦前に書かれた道徳本らしく、全体に「古い」感じは否めない。でも、道徳は新しければいいというわけでもないか...。
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昔、実家の本棚で見つけた本を、懐かしく思い再び手に取りました。
確か20代入りたての時に読みましたが、これ児童書なんですよね。
それにしても戦前に書かれた本だなんて。
一度読むと心に残る本だと思います。