- Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591092149
作品紹介・あらすじ
コンビニたそがれ堂は、コンビニですが、売っているものは、ふつうのお店とちょっとちがいます。それに、いこうと思ってもいけるとはかぎりません。気がつくと、いつのまにかひらいているのです。もしあなたが、夕暮れどきに、鳥居のそばに、知らないコンビニのあかりをみつけたら、ぜひ、のぞいてみてください。
感想・レビュー・書評
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こちらで度々見かけるので気になって図書館で探してましたが、児童書だったとは!でも大人の間で話題になるのも大きくうなずけます。むしろ大人にこそ読んでもらいたいそんな物語。これまでに無くしてしまったもの、もう2度と出会えない人、自分の中のそんな想い出にも重なり、読んでいて切なく、胸が苦しくてなります。『手をつないで』と『あんず』には特に涙。リカちゃんを捨てられたと聞いた時のえりかの痛み、初めて星を見た時のあんずの想い。無くしてしまった本当に大切な何かを探す時、私もコンビニたそがれ堂に辿りつけるのかな。
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「コンビニたそがれ堂」 少年のツッパリがかわいい。
「手をつないで」 母親の心が痛い。
「桜の声」 満開の桜が幻想的。
「あんず」 悠久の中の命を思う。
「あるテレビの物語」 物にこめられた想いが愛おしい。 -
うーん、自分には合わなかった。
誰かが書いてたけど、物足りない。
たぶん、それ。 -
シリーズ最初の本を読んでみることにしました
小学生がでてきたり児童書の雰囲気ですね
番組を持ってるさくら子さんのお話が好きかな
命がそこになくなってしまっても、どこかに存在しているっていうのがいいです
眠り続けてしまうぴぴろも、たそがれ堂で何かを探しているのかなぁ
店長さん助けてくださーい -
村山さんの著書を読むのは二度目。
かもめ亭でその世界に惚れた。
今回も期待を裏切らずほっこりするお話ばかりで嬉しくなった。そして、多分全ての話に涙がにじんだ(電車だったから堪えていた)。
児童書なのでサクサク読める。
ちょっと不思議で温かい世界に触れたい方には強くオススメする。 -
コンビニたそがれ堂。そこは、探しているものが必ずあって、心から何かを探している人だけがたどり着くことのできる不思議なお店。ほっこり温かい素敵なお話でした。
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物足りない。
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夕暮れどき赤い鳥居がならんでいるあたりで
不思議なコンビニを見つけることがある
朱色の看板には「たそがれ堂」の文字と稲穂の紋
そのコンビニには、この世で売っている全ての
ものが並んでいてこの世には売っていないはずの
物までが何でも揃っている。
お客様を迎えるのは長い銀色の髪に金の眼の若者
大事な探し物がある人は必ずここで見つけられる
魔法のコンビニ、そんなコンビニの灯りを見つけ
のぞいた4人と一匹のお話。
小学生の雄太は学校では男らしくふるまっていたが
実は猫好きで涙もろい優しい少年
雄太は仲良くなった女の子との仲をからかわれ
女の子からの贈り物を受け取らないまま
お別れした事を後悔していました。
そんな雄太の前に古びたコンビニが・・・。
えりかは大事にしていたリカちゃんのお人形を
ママに捨てられ街を探して回っていると
コンビニが現れます。そこにはえりかの
リカちゃん人形ではないリカちゃん人形がいました。
そういう事かと・・心憎い演出でした。
ラジオのアナウンサーをしているさくら子は30歳
結婚もせずひたすら働く人生、毎日ラジオで話して
いることに意味を感じられずにいました
そんな時、ふらっと入った赤い鳥居のコンビニで
桜の花びらがついたストラップを買います
その桜のストラップがさくら子に不思議な体験をさせます
ケツメイシのさくらが繋ぐ過去と現在と未来
さくら子の声と音楽が時を超えたと
信じたくなるステキなお話でした。
死期を悟った子猫のあんずは
最後にどうしてもやってみたいことがあり
その願いを叶えてくれる物を売っているという
噂のたそがれ堂を訪れます
あんずがお代においていったのは
自分の赤いチリメンの鈴が付いた首輪
小学1年の女の子がたそがれ堂に
入って来ました銀色の髪のお兄さんは
何を探しているのと聞くと女の子は
「テレビさん」と言う。
コンビニで買えるのは物だけではなかった。
本当に大切な何かは人によってそれぞれ
探し物が手に入るだけじゃない所が良い
自分の中にも温かい灯りがともる
そんな一冊でした。 -
赤い鳥居のあたりに建つコンビニたそがれ堂には、長い銀色の髪で金色の目をした若者が店員さんがいる。そこには欲しいものが必ず置いてある。
人だけじゃなく子猫やテレビまでお客様となる。ほっこりしました。 -
すごくよかった! 最後のテレビだけ、なんとなくやっつけ感。
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失くしてしまった、大切な探し物があるひとだけが辿り着ける、夕暮れ時の不思議なコンビニ、たそがれ堂。
ひたすら優しくて、温かな物語。
私が初めて村山さんの本に出会ったのが、小4の頃、この本とでした。
夢中で読んで、こんなコンビニ近所にないかな?なんて、小学校の帰り道、きょろきょろと歩いてみたり。
その頃も大好きだったけど、5年もたった今の方が、心に沁みました。
どのお話も、たそがれ堂の灯りのような温かな明るさをもったお話。
どうか、多くの人の「回復剤」となりますように。 -
小5の娘が先に読み「猫のあんずの話がかわいそうだった~」とほぼネタバレされつつもめげずに読んだ(笑)村山さん初めて読んだけど子ども好きする作風だな。何か本気で探し物をしている人にしか辿りつけないコンビニたそがれ堂。そして求める物が必ずそこにはある。私は本来ファンタジーが苦手なんだけどこの程度のお話ならOK。あんずの話も良いけど私はラジオDJのさくら子さんの話が結構好きかな。これって他にも色々話があるのかな、また娘と読んでみよう。
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どの物語もほっこりさせてくれて、ああ良かったと嬉しくなります。特に猫の「あんず」のお話が切なかったです。コンビニたそがれ堂のお兄さんの物語が気になるところです。
2015,8,8,再読 -
図書館予約で、借りてみたら児童書でした。
失った大事なモノがみつかるコンビニは、大人の方が感慨深いかも。
リカちゃん人形の母親、弱さにドキリとした。
いいだんな様(パパ)でよかったねぇ。 -
面白かったけれど、今度はお店と店長さんの話が読みたいな。
あんずとテレビさんの話は泣けました。
すぐ、続き読みます。もっと読みたい!