トーキョー・クロスロード (teens’best selections) (teens’ best selections 18)

著者 :
  • ポプラ社
3.73
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本棚登録 : 245
感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591105900

感想・レビュー・書評

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  • きのう読了。表紙のスタイリッシュさがいい。
    始まり方というか、最初から一貫している文体の妙なそっけなさがよくて、気がついたらぐっと読んでしまっていた。町歩きの描写も好き。だけど、すべてがほれたはれたにつながっていく感じに、けっきょく恋愛オチかぁ、とげんなりしてしまった。それに、無根拠に「そこはかとなく」母性賛美なところにも。
    文体と描写のしっかりさは、好きなんだけどなぁ。

  • 2014/2/16
    図書館より
    いまいち

  • トーキョーの別の街を知らない人間になって歩く。
    ヤングアダルトとしてもいいけれど、青春真っ最中の気持ちを思い出したい人にもお勧め。

  • 高校生の感覚。懐かしい。
    図書館の児童書コーナーに置いてあったけど、読後は、違和感あり。

  • 久しぶりに純粋な(?)恋愛青春小説。雑誌「ダ・ウィンチ」をパラ見したときに書いてあったので読んでみました。高校生の不安定さがよく見える話です。恋愛がしたくなります(笑)年頃の不安定さ、とはよく言うと思うのですが、学生(この場合高校生)だからある境遇があって、子供と大人の中間ぐらいにいる人たちだからこその感性があると思うのです。そういった中のエピソードを描いた、未完成なままの恋愛。不器用さというのかな。見ていてもどかしい部分もあるとは思うけれど、そこがいいのでしょう。割と好きな作品。読んでいて面白いと思ったし、感動の場面もありました。

    以下、ネタバレ。
    主人公栞と元同級生月島の話。手が届きそうなところに入るのに決して交わることのない、「月」。曖昧な二人の関係が周りの友人や大人たちの変化とともに本人達にも変化が現れる。人の感情って、自分が思っている以上に周囲の人に感化されるものですよね。学生の頃なんて環境の変化が多いのでいろいろと視点が変わり価値観が変わり、と多種多様な物事を吸収していくと思います。そんな中で自分がどう生きるか、考えるか。なんだと思います。
    考えが似てる、価値観が似てる、似ていて理解されるから、それはそれで怖い部分がある。栞と月島の関係もお互い分かり合えるようで、踏み込めない領域のようで、どうすればいいかわからない、という部分が多く見受けられました。カンタンにくっついちゃえよ!と思わないでもない関係のようで、栞の目線から見ているとそれも難しいんだろうなあと思うばかりです。一線を越えそうになった夜のエピソードはなんか言いようのない、もどかしさがありました。受け止めたい、受け止められない、受け止めちゃいけない、それでも自分は、みたいな・・・なんか言葉に出来ないけど、あのシーンは印象的。
    あとやっぱり最後の結婚式のシーンはね、すごいほっこりしました。主人公達の直接的な話ではないものですが。留年している人って自分のクラスにいたことはありますが、どう接していいのかなあと思うこともありました。今回の話の場合は子持ち設定の同級生ですからね。なかなかわからないものです。それでいて結婚式をしていないクラスメイトに自分達で結婚式を演出しよう!と、そんなことをされたらもう感動物ですよね。私の周りにも16?17で結婚した人がいて(私のクラスメイトではないですよ)、結婚式も旅行も行ってないのですが、とても幸せそうにしている人がいます。それでも「結婚式」って大切なものだと思うんですよ。本人達にとっても、家族にとっても。そういった大切な行事をクラスメイトが、友達が計画してくれている、ってとても嬉しいと思います。自分の生きてきて、よかったな、って思える瞬間。

    生きるに当たってたくさんの人たちと関わるだろうし、その一人ひとりが感情を持っていて生活している。たくさんのことに揺さぶられ動かされ、自分の道を選び取る。気持ちを受け止めること。そこから一歩、踏み出すこと。なんだか眩しすぎる青春です。高校生っていいな・・・笑

  • ひとりで環状線の駅を降りて街を歩く。中学の時に不思議な縁を感じたちょっとやんちゃな月島のことを思って。

    月島との再会・高校生ライフ・ジャズ・恋愛・大人
    バリバリの女子向きYAです。
    恋愛ものにカテゴライズされると思われます。

  • お世話になりました。

  • 高校生の頃、自分自身もふらりと電車に乗って地元を離れるということをしていたので、とても親近感がありました。
    そのせいか、終始主人公と気持ちがシンクロしたように、一喜一憂そながら読みすすめました。

  • 主人公の性格にどこか惹かれるところがあったりして
    おもしろい。
    こういうジャンルは初挑戦だから新鮮。

  • 装丁が好きだなあ。
    麟太郎や貴子が輝いていたように思う。

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著者プロフィール

熊本県に生まれ、東京に育つ。『フュージョン』でJBBY賞、『トーキョー・クロスロード』で坪田譲治文学賞を受賞。主な作品に『トーキョー・クロスロード』(第25回坪田穣治文学賞受賞)、『この川のむこうに君がいる』『with you』(ともに青少年読書感想文全国コンクール課題図書選出)、『石を抱くエイリアン』『南河国物語』『Mガールズ』ほか、「レガッタ! 」シリーズ、「ことづて屋」シリーズなどがある。

「2023年 『金曜日のあたしたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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