([は]1-3)結婚 Hayashi Mariko Coll (ポプラ文庫 は 1-3 Hayashi Mariko Collecti)
- ポプラ社 (2009年4月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591109175
感想・レビュー・書評
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結婚というテーマということで、共感できる系かと思って手に取った一冊。
ところが、間違えて結婚してしまったや計算高い女性や不倫などの登場により、(世の中にはこういう風に考えながら生きている人もいるのか)と全く共感はできなかった。
ここに登場する女性は愛情だけではなく、周りの評価を基準に生きている気がした。
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結婚に関する7つの短編集。
本と晩酌のフェアの大判帯に惹かれて買って読んだが、
期待した幸せな結婚の話しなど無く、不快な読書感でした。 -
結婚に絡めて男女の裏の顔が描かれている。短編でサクッと読めるしおもしろい。林真理子のこのシリーズは、なんともいえないドロっとした感情が描かれているんだけどさらっとした短編でどれも読みやすくてお気に入り!
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結婚、ってあらゆる側面から見ると、
良いも悪いも合う合わないも、
一つではなくて、いろな感情がせめぎ合ってるなぁ。
という感想。
短編集で読みやすかった。
中でも『前田くんの嫁さん』が面白かった。 -
結局面白い。
そしてやっぱり林真理子は意地悪な性格だなあ、と思った。
そのキャラを生かして、ぜひぜひ日大を美しく再生してほしい!と心から願ってます。卒業生なので。 -
淡々とするすると字面だけを追って読書してしまって、何だかしっくりこなかった…………。今読む本ではなかったのかな。こんな夜もあるか。ちょっと悔しい。
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日常に潜む不穏な空気。いろんな人がこの世にはいるよねぇと思っちゃう短編集。
しかしながら時代かもしれないけど、30代がすでに初老な感じがしているのが面白かった。 -
うーん。
タイトルだけ見て、購入。
読んだあと、幸せな気持ちにはなれない。 -
全話を通して感じられたのは、結婚した、と言っても、各々それまでの人生や恋愛があって、それは結婚した後でも変わらないということ。
そしてこの本は「結婚」という短編集なのに、結婚生活そのものや、結婚相手の夫や妻についてはほとんど語られなかったり、話の中心になっていない。
結婚した相手にあまり意識を向けていない、見ていない。
他の男や女が中心の物語。
よってこれから結婚しようという人や新婚さんが「結婚」というタイトルから、結婚生活の参考にしようというのにはお勧めしない。
結婚してある程度年数が経ってから、または結婚生活に辛さや行き詰まりを感じたときに読むと、心が軽くなることはあるかもしれない。
出てくる人物はどこか下品だったり、自己中心的だったり、逞しくはあっても、心根のきれいさは感じられず、優しい気持ちになるような話はない。
不倫や浮気の話が多く、そうでなければ金やステイタスや他人と幸せを比べたり見せつけようとしたり
。
無垢さ、可愛らしさを武器にした女が、実は計算高くしぶとく、強かだったり。
ただ最後の話で、元不倫相手に幸せを見せつけたくてたまらなかった主人公の最後の落胆から、
自分の幸せをちゃんと考えて、それに少しずつでも向かっていかなければ、流されて後悔することになるという教訓も感じられた。
古い短編の再版なので、言葉の使い方も価値観も少し古い感じはする。
ただ説得力ある描写と、短い文で状況を語る文章力は流石と感じた。 -
林真理子さんにとっての結婚って、こんな風に目に写っているのか…
新婚の私からするとあまりいい気持ちにはならなかったけれど、まあこれがいわゆる女のリアルなのかもしれない… -
これを読んで結婚はしたくはならない。不純さが潔くてスカッとした。
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2.00
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女性にとって、結婚は、思惑がいろいろある。
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内容的にどろっとしてるはずなのに、読んだあとすっと心が爽やかになるこの感覚はなんだろう。
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結婚をテーマにした短編集
色々な男女の心の内を
揺れ動く心境など、共感は出来なくても面白かったです。 -
新刊?のようだったけど、昔のお話のような感じだった。おもしろかったけども!
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初めて林真理子さんの本を読んだけど、人間の薄暗い影の部分みたいなものの表現が上手いなと思った。
ただもう少し明るい部分も見たかった。
読後はもやっとしてしまった。 -
短編集。
なんか。昔の本ぽく書くのが好みなことがあったのかな? -
読みやすい短編集。結婚の一瞬の光があまりに強くて、陰も同時に濃くて、それでもその光に惹かれてみな結婚をするのか。
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結婚したい。
多くの女性は、自分の人生のゴールの1つに結婚があるだろう。
この本には、色々な結婚の模様が描かれている。
結婚に正解はない。
そして、もちろん、人生幸せな毎日が続くわけでもない。
光の強いものには、必ず陰の陰が存在するということを結婚というキーワードを使ってうまくまとめられている一冊だ。 -
今月で結婚して半年。お互い妥協してるとこもあるだろうけど、基本的にはうまくやってる。と思ってるのは私だけだったりして。題名のわりに不倫の話も多い。どちらかというと、結婚は妥協してするものっていうスタンス。
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ちょっと昔の感覚の話が多かったかな。
どの話も男女どちらかの立場がかなり上の主観から書かれている気がした。
でもあくまでそういう文章であるが実際は下に見られていたというようなところもあって嫌いではない。
短編はおなかいっぱいになりました。 -
林真理子らしい、短編集。
この人の作品は、あれ、前に読んだかも、と思わせるよう似たり寄ったり。
どの短編も、「起承転結」の「起承」で終わるような、大きな起伏のない物語り。 -
結婚というか、性の話がメインじゃないか。
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林真理子の衰えない人気は女のこれでもかというイヤな側面、嫉妬や妬み悲しみ怒りなどさまざまな感情をあまりに上手く登場人物に語らせるがゆえに誰しもそういう隠しもっているものを女性読者思い出し共感するのだろう。
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目次: 披露宴/この世の花/笑う男/トロピカル・フルーツ/前田君の嫁さん/真珠の理由/見て、見て
同僚の結婚式に、白いドレスを着てきてしまった晶子。人妻でありながら淡いアバンチュールに身を焦がすマチ子。農家に嫁いできた前田君のお嫁さんには誰にも言えない秘密が─。彼女たちの結婚にはひとつとして同じ形はない。リアルな結婚模様を、生き生きと描いた贅沢な短編集。
結婚というテーマは興味があった。結婚・浮気・不倫や、女だけじゃなく男の視点からも書かれているのが興味深い。
やっぱり結婚すると、男は妻に興味がなくなるものか・・・?(悲) -
2010/10/16 連作かと思ったらアンソロジーだった。ちょっと古い感じの話も。「女の子が結婚するのは23・4歳」とか。と思ったら出典はあるが初出年はなかった。
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結婚のフォーカス部分が
微妙に違ってまずまずだった -
同僚の結婚式に、白いドレスを着てきてしまったOL。
淡いアバンチュールに、うつつをぬかす人妻。
昔の恋人とさんざん利用した名門ホテルで、別の男と結婚しようとする花嫁。
二股したあげく、後からつきあった可愛らしい女の子を選び、ハネムーンにきた広告マン。
近所の農家に嫁いだ嫁を気にかける、農家の男。
激しく愛し合っていたはずの男を、育ちのいいお嬢さんに奪われる女。
昔の不倫相手に自分の幸福な姿を見せつけたい妊婦。
様々な結婚模様をリアルに描く短編集。 -
結婚の淡く幸せなコトを書いてるのかと思ってたら
その奥のチクチクするコトや
毒々しいトコや意地悪なコトが沢山あって
すごいリアルでした
正にこの物語全てが現実で 女の全てな気がします