([ほ]1-1)星新一時代小説集 天の巻 (ポプラ文庫 ほ 1-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591111055

感想・レビュー・書評

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  • ショートショートで著名な作者による時代小説。江戸時代のことをだいぶ調べて書かれているだろうにアッサリした文体のため非常に読みやすい。
    『江戸から来た男』は時代設定は違えど星作品でいかにもありそうな作品ではある。それでも『紙の城』を始め江戸時代だからこそ成立する作品となっているのはさすがだと思う。

  • 星新一といえばショートショートという認識があったので、時代小説も執筆しているとは知らず思わず読んでみた。ショートというほど短くはないが、時代小説とは思えないほどの口語的な文体とセリフ回しでとてもテンポよく読めた。百姓と幕府の板挟みの中で微妙な距離感を保って藩政を営む武士たちの苦悩も、読み手からしたらとてもユーモラスだった。

  • ショートショート集は随分前に読んでいたが、時代小説が出ていたとは全く知らなかった。この「天の巻き」が書棚から出て来た時にはビックリした。以前に買っていたのを忘れてしまっていたのだ。能書きはこれくらいにして、この本、いや実に面白い!よくぞここまで調べたものだ!と感心した。当時の武士社会の殿様の心理状態や重役、家臣の気持ちを推し量るところなどは、恰もその通りであったろうと思わせる。空想小説だけじゃない分野の作品である。他に「地の巻き」「人の巻き」と発刊されているので読んでみたい。

  • 時代ものの短編集。どれも少し不思議な話で読んでてヒヤヒヤするものも多かった印象。
    人の想像力の豊かさと足りなさをうまく組合せて、面白く読ませます。
    どれも面白かったけど強いて挙げるなら「紙の城」かな。

  • かのショートショートの名手による時代小説という興味で読んでみたが、残念ながらショートショートほどのインパクトは感じられなかった。

  • シリーズ3冊のなかでいちばん初めに読んだ作品。人の巻が歴史上の人物を特定した作品が多いのに対して、特に名のない大名やその家臣たちが描かれている。殿さまの日では一日一日が平穏無事に終わるようにと祈り、静かに努力を重ねる殿さまの姿が印象的だった。

  • すごい。ちゃんと時代小説なのに、やっぱり星新一になってる。当たり前か。コンテンツは井上ひさしと被りそうだったりするが、なにせ文体が「星新一」なのだわ。笑ってしまった。

  • 時代短編小説集第一弾
    星新一さんの独特の文章、ブラックユーモア(?)
    面白かったです
    『殿さまの日』
    『江戸から来た男』
    『道中すごろく』
    『紙の城』
    『春風のあげく』
    『すずしい夏』

  • 文学

  • 2009年8月5日、初、並、帯無
    2016年5月21日、松阪BF

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著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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