トラム、光をまき散らしながら (teens’ best selections 24)
- ポプラ社 (2009年10月1日発売)
本棚登録 : 65人
感想 : 15件
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- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591111819
感想・レビュー・書評
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マリアンアエリとマリアンナの胸が痛くなる話。いい子たちだなぁ。中学生に読ませたいよ。
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マリアンナエリという長い名前にコンプレックスを持っている14歳の少女が、マリアンナと呼ばれていた少女に親近感を抱いて近づいた。
彼女はマリアンナエリが、初めて心を開くことができる親友になったが、現実の姿は、わからないままだった。
自分勝手な母親から早く離れたかったマリアンナエリは、マリアンナとの関わりから、母親の愛情に気付いてゆく。
マリアンナの本当の姿を知ってからの、マリアンナエリの気持ちが切ないです。 -
図書館でうっかり手にとって、その日の内に読んでしまった本。しかし、見覚えのある作家名だと思っていたらふーことユーレイシリーズの方でしたか。懐かしい。
ふーことユーレイシリーズとはまた違った、現代の子どもたちの現実の一部を描いている。マリアンナのカミングアウトは、予想は出来たがけっこう衝撃。マリアンナエリとマリアンナ、厳しい事情を抱える2人は、泣きそうになりながらも一緒にいようとする。2人の子どもなりの真剣さに、読者は切実に2人の幸せを願わずにはいられない。途中は切ないが、最後には思いがけないほど心があたたかくなる作品。