四話中、最後のキンドリー夫人の話がそれまでの流れと急に変わったので驚いた。笑
トビーとふとっちょのしんし
トーマスとおまわりさん
トビーとジェームス
キンドリーふじんのクリスマス
あらすじ
トビーは路面機関車で、客車のヘンリエッタと共に、昔は人をたくさんのせていたが、今は減ってしまった。ある日、ふとっちょの紳士が小さなこども(ブリジットとスティーブン)を連れてやってきて、何度も乗った。紳士は機関車の事をよくわかっているなとトビーは思った。その後、廃線になることが決まって、トビーは機関士とともに意気消沈していたが、翌日、ふとっちょの紳士から手紙が来て、機関士が喜んだ。
トーマスの支線の終点から石切り場へ行く別の線に、新しく着任したおまわりさんが融通の利かない人で、挨拶で驚かせてしまったトーマスを目の敵にし、うしよけや脇板もない、違反している常習犯だと言った。ふとっちょの局長にも伝わり、朝食も満足に食べずに話を聞きに行く。おまわりさんは規則だから変えられないと局長が話しても無駄だった。トーマスにうしよけをつけることを検討していると、トーマスが、それじゃ路面機関車みたいだ、と言ったのをきっかけに、局長はトビーの事を思い出した。そして、ヘンリエッタとともに、トビーがやってくることになった。トーマスより貨車の扱いが上手なトビーに、最初はヤキモチを焼いたトーマスだったが、トビーが同じようにおまわりさんをびっくりさせたので、仲良くなった。
石切り場で働いている人を毎朝運ぶようになったトビーは、来たばかりの事はかなり哀れな恰好だった。よくジェームスにからかわれたが、トビーも負けじとブーツの革ひもの話を引っ張りだして怒らせてみたりした。ジェームスは貨車を引くのが嫌いだが、その日も嫌な貨車を何台も連ねて引いていたため苛々し、貨車たちも乱暴にされて仕返しをしようと思っていた。ゴードンの丘のてっぺんで、ジェームズはトビーに言い返す言葉を考えていたためスピードを緩める事ができず、気付くとすごい勢いで下っていた。貨車たちは大喜びで後押し。ブレーキをかけてもダメで、結局、タール運搬車に衝突し、怪我はなかったものの、タールまみれ。その場を通りかかったトビーは、あのきたならしい機関車はなんだろう、形はジェームスだけどいつも赤くてピカピカのはずだと言ってやった。ジェームスは聞こえない振りをした。トビーとパーシーは壊れていない貨車を片付けたりジェームスを機関庫へ戻すなどし、局長に褒められたばかりか、ボディーをヘンリエッタとともに新しく塗り直してもらうことになった。
もうすぐクリスマスという頃、荷物でいっぱいのトーマスとアニーとクララベルは丘を登れるか心配していたが、丘の途中の一軒家の窓からハンカチを振って励まされた。それはキンドリー夫人といって、病気で寝ている人だとわかった。その後、トーマスもトビーも手を振ってくれるのが嬉しく、その丘に差し掛かると汽笛を鳴らすようになった。雨が続いたある日、雨の中、赤いガウンが一軒家の二階から垂れ下がっていた。キンドリー夫人の一大事かと機関士を始め騒然として機関車は一度停車したが、実は、その先の丘が崖崩れを起こしており、このまま進んでいたら事故を起こしていた事がわかった。みんなは大変感謝し、クリスマス当日、すっかり綺麗になった線路を走り、関係者総出でキンドリー夫人にお礼を言いに行った。新しいガウンや温かそうなスリッパや石炭をプレゼントした。そして、更に、暖かいボーンマスで静養してくださいと局長が切符をプレゼントし、皆でクリスマスの歌を歌った。キンドリー夫人はその後、ボーンマスで日に日に元気になっていて、トーマスもトビーも帰ってくるのを楽しみにしている。