- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591121375
作品紹介・あらすじ
廃止寸前の地方競馬場に配属された19歳の新人女性騎手・新川奈津。孤軍奮闘する彼女を支えるため厩務員となった山辺啓。鮮烈なデビューを果たし、勝負の世界に飛び込んだ奈津は、中央競馬の最高峰「日本ダービー」を目指すと宣言!周囲が沸く一方、啓は複雑な思いで…。厳しい現実に真っ向から挑み、自分の夢を追い求めるふたりと、彼らを取り巻く個性豊かな競馬業界の人々をあざやかに描いた、青春小説シリーズ第2弾。
感想・レビュー・書評
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文章の整った競馬ライトノベルになってしまった。
レースシーンの描き方は淡々としていて好感がもてていたのだが、ラストのレースはもう少し盛り上がっても良かったのでは…
続くみたいだが、読むかは微妙なところ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
クライマックスの舞台は笠松に移ってゴールドジュニアと言うマニアックさ。知っている人なら喜ぶだろうが、地方競馬ファンでないと首をひねってしまうところ。本当のクライマックスは次作以降だからこれはこれでいいのかも知れないが。癖馬を乗りこなす為に修行に出る厩務員の苦労が本作のメイン。今後どう苦労していくのか、期待を込めて★を一個増やした。分量は前作よりも減っている。すぐ読み終わってしまった。
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解説:赤見千尋
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松樹剛史「きみはジョッキー 勝利へのラストスパート」読了。失礼な言い方だが、この巻は青春小説として普通に面白い。1巻は奈津と啓の出会いの不自然さから始まり、うーんという感じもあった。でも、今回は奈津、啓、大基がお互いに認め合い高め合う姿が心地よかった。
本筋とは離れたところで、潰れかけの競馬場で働く厩務員の人生が描かれているのもいい。後味の悪さはあるけれど、ギャンブルに関わるわけだから、悪い話もあるわなぁ。
「ジョッキー」ではレースシーンがメインだったけれど、「きみはジョッキー」シリーズでは厩務員である啓や、装蹄師の大基など、騎手以外の競馬関係者のお話にも大きくスポットを当てている。レースシーンが少ないのは残念だが、違う楽しみもあるわね。とにかく、俄然3巻が楽しみになりました。