(P[あ]4-2)よろず占い処 陰陽屋あやうし (ポプラ文庫ピュアフル)
- ポプラ社 (2011年7月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591125243
作品紹介・あらすじ
ホストあがりの毒舌イケメン陰陽師、安倍祥明がよろず相談ごとをうけたまわる占いの店「陰陽屋」は、王子稲荷界隈のみなさまに支えられて順調に営業中…だったのだが、アルバイトの妖狐、狐耳少年沢崎瞬太の高校の熱血担任が乗り込んできてひと騒動。また、祥明に結婚をせまる女性客の来店など、次々とピンチが到来。へっぽこコンビの運命はいかに!?大好評既刊『よろず占い処 陰陽屋へようこそ』待望の続編。
感想・レビュー・書評
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街の商店街に、イケメン陰陽師と妖狐の可愛い少年がいる店があったら…
楽しいだろうなー! ずうっと、楽しみに読んでいたシリーズ2作目です。
イケメンで評判の陰陽師・安倍祥明は商店街の地下に占いの店を構えています。
陰陽師そのものの和装で長い黒髪、クールで占いも的確…というか、本音では毒舌だけど、仕事となると喋りが上手い(笑)
雇われているのは、式神の恰好ということで狐の耳にしっぽ、童水干姿の沢崎瞬太。
実は王子稲荷で拾って育てた、人のいい両親に溺愛されている、本物の化け狐。
耳もシッポもびっくりすると生えてきちゃう、本物なのだ。
当人はバレていないつもりでいたが、実は同級生にはとっくに知られていたという。
高校生になった瞬太の担任が熱心なタイプで、授業中寝てばかりいる瞬太を心配し、バイトをやめさせようと乗り込んで来たり。
元ホストだった祥明を追いかけて女性客が現れ、迫って来たり。
瞬太の母親が看護師として勤めている病院で、幽霊騒ぎが起き、それをきっかけに…?
キャラ設定を楽しく活かしつつ、違う雰囲気の小さな事件が持ち上がっては、実はけっこう腕がある祥明が解決したり、とぼけたお笑いで決着したり。
瞬太を囲むあったかい家族や同級生たちと、色んな困ったちゃんたちが笑わせてくれます。
ジャンル的には、妖狐が出てくるからファンタジーなのか? 日常の謎系の気楽に読める連作短編という感じ。
こういう話はもっと読みたかった!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第一弾よりもパワーアップして面白いです。キツネ耳中学生は高校生となり、学友とのエピソード、はたまた先生とのバトル(?)など、前作より学校の話が充実してます。もちろん前作同様、ほろりとさせる部分もあり、その意味でもパワーアップしていると感じます。
さらなる続編の予感を漂わせつつこの巻は終わりを迎え、次なる展開が楽しみでなりません。-
2011/10/29
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前作より良かったー。
笑えた。 -
イケメン毒舌陰陽師と妖狐高校生のほのぼのストーリー。
前作より祥明の毒舌がなくて物足りなかったなー。 そこがウリなのに。残念。
瞬太の耳や目が変わりそうになる度に、友達が注意しているあたり なんかいいなー。 ほほえましい。
ほのぼの楽しく、気楽に読める話です。
あぁ、瞬太のしっぽを触って、耳を愛でたい。 -
陰陽屋シリーズ第2弾。いやーまさか続編が出てたとは。相変わらずほのぼの。主人公がとてもかわいい。
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相変わらずゆるい感じがいいです。
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読書録「よろず占い処陰陽屋あやうし」3
著者 天野頌子
出版 ポプラ文庫
p67より引用
“「でも、それなら別に、あのうさんくさい
店じゃなくても、もっと高校生のアルバイト
としてふさわしい仕事が他にもありますよ
ね?新聞配達とか、ファストフードとか」”
目次より抜粋引用
“秘密の沢崎家
占いにはご用心
ボディガード
ゴースト・バスターズ”
イケメンニセ陰陽師と妖狐の少年を主人公
とした、短編連作ミステリ小説。文庫書き下
ろし。
昼間に起きていられない体質と、その体質
に理解のない教師陣のせいで寝不足の主人
公・瞬太。遅れた弁解をしつつ、今日も陰陽
屋でのバイトに励むのだが…。
上記の引用は、瞬太の担任教師の台詞。
本気でこんな風に考えている人が先生だった
ら、あまり教えを請いたくないなと思います。
学校生活に恋愛にと、若者の穏やかで楽し
い日々や揉め事が描かれています。小学校高
学年から中高生くらいが、よんでいて面白い
年代でしょうか。おっさんにはちょっと辛い。
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「秘密の沢崎家」
眠り続ける理由を元に。
これだけ学校に居る間眠り続けたら普通は私生活を疑ってくるだろうし、明らかに支障の原因になりうる事は排除すべきと思うだろうな。
「占いにはご用心」
頼りの占いが外れた時。
理想が沢山あり尚且つ条件もしっかり決まっているのはいい事でもあるが、それも行き過ぎるとただの我儘と変わりないのかもしれないな。
「ボディガード」
鋭い視線を感じる先には。
気になる人のそばに居る人がどんな関係なのか等気になるのは分かるが、流石にここまで付け回して見極めるのはやり過ぎではないだろうか。
「ゴースト・バスターズ」
夜な夜な聞こえる音。
病院だとやはり一番に思いつくのは幽霊の類になるんだろうが、入院患者が隠れて何かしている可能性も捨てきれないのだな。 -
化狐の少年が、陰陽屋でバイトしているが、担任の教師にバイトをやめろと言われてしまう……!ゆるゆる日常の謎コメディ。こういうパターンだと、たいてい大人(陰陽師)がもう少しいいところがあるものだが、たいしてないところがいい(笑)。しかし、そんなにいるんかい!(笑)