- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591126172
作品紹介・あらすじ
武官となるのを拒み家出した17歳の弥吹と、彼の後を追ってきた幼なじみの朝香が出会ったのは、ある目的のためにふたりだけで旅をつづけてきた「月守」の少年たち。興味をひかれた弥吹は、彼らと行動をともにするうちに、次第に「かぐや姫」にまつわる壮絶な運命の渦へと巻き込まれていく-。エンタメ小説の元祖『竹取物語』を大胆かつ自由に解釈した、大型新人デビュー作。
感想・レビュー・書評
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中学生のときに図書館で見かけて読んでみた本
今でも内容を反芻しているほど頭に残っている
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こんぺいとう商店街の文具店が良い感じだったので続けてこちらを読んでみました。
アニメにはとりたてて興味もないのですが、「画のないアニメっぽい」という印象を持ちながら読み進めていました。
セリフも全然昔話じゃないし、ストーリーも粗っぽいし、かなり「浅い」です。が、場面場面の絵が思い浮かべられて、想像力と理想を当てはめられる面白さがありました。
もしかしたら、ターゲット(小学高学年~中学生?)に合わせて割り切った書き方をしたのかなとも思います。
話は面白かったので、出来ることなら大人向けに、長編歓迎なのでしっかり深みを持たせた別バージョンを読んでみたいなと。そんな希望・期待も込めて、切り上げ評価の★4つです。 -
物語りを得意とする弥吹と、幼馴染の朝香は、二人の汚らしいみなりの少年と出会った。かつて月から降り立った「かぐや姫」を守る月守の一族だという彼らは、かぐや姫にまつわる秘宝を追っていた。村を滅ぼされた彼らの目的は……。「勾玉三部作」のような、古代日本が舞台の少女小説。語り手が若手ではないのが、少し目線が変わっていてよかったと思います。これは期待の新人だ~。
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「竹取物語」をモチーフにしたファンタジー。
面白かった。
子どもたちが生き生きと魅力的で、デビュー作とは思えないレベル。
自分たちの生まれや宿命に立ち向かおうとする、少年少女たちの冒険成長譚。
清々しかった。
ややうまくいきすぎるところが、児童書っぽい。 -
字が細かくないです。武官になりたくない弥吹か家出してそれについて行く幼なじみの朝香。かぐや姫の月守だというアキとキヨに出合う。
ダブル主役だけど、弥吹の影が薄くなってしまって残念です。好みの話だったので他の作品を読んでみたいです。
キヨの祖父の讃岐もいい人だし、影の老人と孫の樹ペアの会話が好き。 -
今は昔竹取の翁というものありけり。
という出だしといえば、そう竹取物語。
その竹取物語を元にして作られた全然違うお話です。
内容的には分かりやすく面白い。多分児童でも余裕で読めちゃうようなお話。
でもラストが少し残念かな。私の好みとはちょっとだけ違いました。でも丁寧に作られいた印象は抱いたので好感のもてる本ではありました。 -
竹取物語をベースにした、新しいお話です。