- Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591128794
作品紹介・あらすじ
三十七歳の女優・野滝繭美は、自分はもう駄目だと思っている。
忙しくはしているが、歳も歳だし、女優としてのピークも過ぎた。
そんなときに出会ったのが、デイトレーダーとして時代の寵児ともてはやされていた桜田眷作だった。
2012年4月7日、王様のブランチで紹介され話題となる。
感想・レビュー・書評
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文庫では『きなりの二人』に改題
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女優と有名なデイトレーダー、ありそうな組み合わせだけど、2人とも職業的にはピークを過ぎても、お互いを大切に思い恋している様子が良かった。花のようする、題名の意味が最後にわかった。
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はじめて読んだ作家さんでしたが、
タイトルのおもしろさに惹かれて手にとりました。
主役はいわゆる「盛りをすぎた」恋人たち。
デイトレーダーで大成功していたのが一転無一文になった男と、
女優のふたりが家を買おうとするなかで
生きる力強さを身に着けていく、という話。
「花の擁する(強さ)」ということなのか
「花のよう(に強く生命を主張)する」ということなのか、深みがあっていいタイトル。 -
三十七歳の女優・野滝繭美は、自分はもう駄目だと思っている。忙しくはしているが、歳も歳だし、女優としてのピークも過ぎた。そんなときに出会ったのが、デイトレーダーとして時代の寵児ともてはやされていた桜田眷作だった。美しい女と裕福な男。恋に落ちた二人は、二人の間以外の誰にも打ち明けられない、それぞれの秘密を抱えていた。
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「大人の恋愛」と何かで紹介されてたが、有名人だからこその流れかな。
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帯の文章にあるとおり、人生のピークを過ぎてしまった二人の物語。すごく静かだけど、時々飛び込んでくる子供の声が元気でほっとしたり。
「いつか棺桶はやってくる」とちょっとつながっててびっくりしたー。 -
2010年「舟に乗れ」3部作で本屋大賞にノミネートされた藤谷治の2012年の作品。旬を超えつつある女優とデイトレーダーの勇とされた時代の寵児とも言われた男が出会い恋に落ちる。バブルっぽい恋愛話が展開されると思いきや、二人がそれぞれ抱える秘密を共有できるパートナーとして相手をみる事ができる事に気付いた後の、共に生きていこうとする緩やかな恋愛話が美しい。ちょっと変化球の恋愛小説で、なにをパートナーに求めるかという事に関して考えさせられるお話になってます。
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SLBA選定図書 2012年度 第2期 Aセットから
人生のピークを過ぎた女優とデイトレーダー。
二人はやがて恋に落ちる。
人が人と出会い、生きていくことの全てを描いた、真心の物語。
分類 913/フ