- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591132036
感想・レビュー・書評
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大阪大学を舞台に繰り広げられるサークル活動?のドタバタ劇!!キャラ設定が楽しめた♪
2013.2.28詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
阪大ほどの大きな大学にもなると、こんなふうなキャンパスライフが繰り広げられているのかなぁ~と、地方の二流大学出身の私にとっては、ちょっと未知なる世界に触れた感がありました。
子どもではないけれど、社会人でもないという身分の大学生。どんなふうにも過ごせますが、その分実は責任大きいのだということに、あとになって気付く不思議な時期だなと思います。
主人公も彼を取り巻く登場人物たちも、それぞれの“今”を自由に過ごしながら、それぞれの人生に責任とプライドを自覚し始めながら生きているのかな。まぁ、物部ほど自由にはなかなか生きられないですけどね。(笑)
物語の序盤では内気で卑屈になっていた主人公が、徐々に人間関係を構築して自分の“居場所”を大学内に見つけていく姿は、どことなくほほ笑ましくもありました。私自身も大学ではサークルに入らず、そのために友人をつくるのに苦労した経験があるので、主人公の気持ちはなんとなく分かるんですよね。
たったひとつの出会いが連鎖的に新たな出会いを生み出していく。そうやって関係性が構築されていくのも、人と人のつながりの素敵なところなのかな。
私はもう大学生ではないけど、人との出会いというのは生きている限り続くものです。素敵な縁を引き寄せ、出会いを無駄にしないように生きていきたいなと感じました。
ちなみに。主人公のキャラクター設定には、作者自身が反映されているのかな。これがデビュー作だと思うので、今後の活躍を期待しております! -
う~ん。なんといいましょうか、誰かがつぶやいてたけど、阪大版森見登美彦ってまさにそんな感じがします。
物語がなかなか動かないというか、「まちかね祭」のあたりから少し動いたかという感じでもありますが、タクラミが今ひとつはっきりせず、曖昧なまま推移するので、「くだらないこと」に真剣になっているという様子がぼやけてしまっているような気がしました。
山月くんが、「『しろ』と言われて初めて『する』ヘタレ男子」から、若干主体性を持って行動できるようになった、のでしょうか。
キャンパス物はすごく好きなんですが、ちょっと私のストライクゾーンからは外れていたみたいです。
結局、物部さんってなんだったんだろう。ただの自己チューにしか見えないんですが。う~ん、もどかしい。