(077-13)怪談収集家 山岸良介の帰還 (ポプラポケット文庫 77-13)

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  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591147603

感想・レビュー・書評

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  • 隣に住む謎の怪談収集家山岸を、潜在的な霊能力の強い浩介が手伝う事になる。児童書だが、ただ闇雲に怖がらせる怪談話と違って、ちょっと冒険や友情、ミステリー要素もあったり、読みやすいし面白い。

  • 5年ぶりに前住んでいた町に越してきた浩介。不幸な事故から、隣にすむ“怪談収集家”を名乗る男の助手をするはめになってしまった。彼の仕事は「本物の怪談を集めた百物語を完成させること」だというのだがどうにも怪しいぞ! *** 「わたしの本」「あなたの本」にちらちらっと出ていた、神出鬼没の男『山岸』のスピンオフ。既読の二冊ではどういう性格なのかわかっていなかったが、今作を見てなんとも飄々としていて食えない男という認識に至った。浩介を無理やり助手に従えて、住んでいる町の怪談収集に出かける。怪談の実地調査と称して浩介をいろいろなところに向かわせたり、連れて行ったりと振り回される浩介が非常に不憫。浩介が霊媒体質のため行く先々で恐ろしい目に合うのだが、そうなることを見越して連れて行ったりしているので故意犯の度合いが酷い。最終的には助けてくれるからいいや、というレベルを凌駕している出来事もあるのでもう少し浩介をいたわってほしいところ。 まだこのシリーズとしては一作目のため、怪談の恐怖度は低め。最後にあった人形屋敷の話は今後のストーリーに濃密に関わってきそうな様子である。タイトルはシリーズ一覧を見るとどうやら「シャーロックホームズ」をもじっているようで、少し懐かしい気分になりました。

  • 「本の怪談」シリーズが好きなので。シリーズに登場する謎の人物・山岸良介、まだまだ秘密がありますね。

著者プロフィール

緑川聖司(みどりかわ・せいじ)
大阪府出身。2003年『晴れた日は図書館へいこう』(小峰書店)で第1回日本児童文学者協会長編児童文学新人賞の佳作となりデビュー。主な作品に「本の怪談」シリーズ、「怪談収集家 山岸良介」シリーズ(ともにポプラ社)、「七不思議神社」シリーズ(あかね書房)などがある。『世にも奇妙な物語』(集英社みらい文庫)、『炎炎ノ消防隊』(講談社青い鳥文庫)など、ドラマや漫画のノベライズも手がけている。

「2023年 『意味がわかるとゾッとする  怖い博物館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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