- Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591151150
感想・レビュー・書評
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『銀座に住むのはまだ早い』で
ちょこちょこ登場した「森くん」のおはなし。
とってもフツーに生きてきた森くんは
ある日突然、仕事が嫌になって辞めたら
住む場所もなくなった(社員寮だから)
次の仕事を決めるまで、東京に住む姉の元へ…
と思ったら彼氏と海外旅行中。
帰ってくるまで一週間。
仕方がないので、友人宅を転々とすることに。
何の取り柄もなさそうに思っているけれど
森くん、さりげなく人徳ある(^_^)
でなきゃ渡り歩けないよね、一週間。
最初の日からもくろみが外れ
危うく野宿になりかけたってなんとかなるさ。
そして途中で遭遇した女の子や
友人たちの心境の変化に後押しされて
森くんもまた一歩歩き出そうとする。
この著者の物語は
読後が多幸感に包まれるから好きです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人の背中を押したり押されたりしながら、破綻せずゆっくり歩み始める。いい味出している小説でした。
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「近いはずの人」をつい最近読んで、樹里ちゃん登場^_^!で嬉しくなった。
他にもリンクしてる作品があるのかな…。
と、言うのを抜きに面白かった。
ほんの少しの我慢が足りなくて、仕事を辞め、住むとこを失った森。
本当に青くて、だけど憎めなくて、読んでると誰にでもある弱い部分や、ダメな部分が刺さってくる。
放浪してるうちに友達やら知り合いやらにいろいろ言われたり、本人が感じたりしながら成長して行って、応援したくなった。
森だけじゃなくて、人は完全じゃないし、誰でも何かしら頑張って生きてるんだなー。
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「それは甘くないかなあ、森くん。」から改題。
デパート勤務だった森くんが、外商での顧客との苛立ちで退職してしまい、都内を放浪(知り合いをつてに一週間泊まり歩く)する話。
それぞれに個性のある宿主と交流し、主人公の考えが改まっていく様子はよい。
じんわりきます。 -
放浪っていい。かわいい表紙だからライトな内容に見えるけど、グサリとくる言葉がたくさん詰まってた。いい!!
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目立たぬ森くんに、ちょっとした武勇伝ができた。入社3年、顧客と衝突して会社を辞めたのだ。勢いで休暇がわりの放浪生活を始めたが、一宿を請うた友人のアパートで樹里ちゃんという5歳の女の子を預かる羽目に―。26歳の新たな旅立ちを描いた、爽やかな青春小説!
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3.5
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突然、会社を辞めてしまった主人公。海外旅行中の姉が帰ってくるまでの1週間を、その日暮らし的に知り合いのところを渡り歩く…。そんなお話。
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東京に土地勘がないイナカもんは、いまひとつ作品を堪能しきれない・・・。
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2019.8.21