([お]12-4)東京放浪 (ポプラ文庫 お 12-4)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 89
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591151150

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  • 『銀座に住むのはまだ早い』で
    ちょこちょこ登場した「森くん」のおはなし。

    とってもフツーに生きてきた森くんは
    ある日突然、仕事が嫌になって辞めたら
    住む場所もなくなった(社員寮だから)
    次の仕事を決めるまで、東京に住む姉の元へ…
    と思ったら彼氏と海外旅行中。
    帰ってくるまで一週間。
    仕方がないので、友人宅を転々とすることに。

    何の取り柄もなさそうに思っているけれど
    森くん、さりげなく人徳ある(^_^)
    でなきゃ渡り歩けないよね、一週間。
    最初の日からもくろみが外れ
    危うく野宿になりかけたってなんとかなるさ。

    そして途中で遭遇した女の子や
    友人たちの心境の変化に後押しされて
    森くんもまた一歩歩き出そうとする。

    この著者の物語は
    読後が多幸感に包まれるから好きです。

  • 人の背中を押したり押されたりしながら、破綻せずゆっくり歩み始める。いい味出している小説でした。

  • 「近いはずの人」をつい最近読んで、樹里ちゃん登場^_^!で嬉しくなった。
    他にもリンクしてる作品があるのかな…。

    と、言うのを抜きに面白かった。
    ほんの少しの我慢が足りなくて、仕事を辞め、住むとこを失った森。
    本当に青くて、だけど憎めなくて、読んでると誰にでもある弱い部分や、ダメな部分が刺さってくる。
    放浪してるうちに友達やら知り合いやらにいろいろ言われたり、本人が感じたりしながら成長して行って、応援したくなった。
    森だけじゃなくて、人は完全じゃないし、誰でも何かしら頑張って生きてるんだなー。

  • 「それは甘くないかなあ、森くん。」から改題。
    デパート勤務だった森くんが、外商での顧客との苛立ちで退職してしまい、都内を放浪(知り合いをつてに一週間泊まり歩く)する話。
    それぞれに個性のある宿主と交流し、主人公の考えが改まっていく様子はよい。
    じんわりきます。

  • 放浪っていい。かわいい表紙だからライトな内容に見えるけど、グサリとくる言葉がたくさん詰まってた。いい!!

  • 目立たぬ森くんに、ちょっとした武勇伝ができた。入社3年、顧客と衝突して会社を辞めたのだ。勢いで休暇がわりの放浪生活を始めたが、一宿を請うた友人のアパートで樹里ちゃんという5歳の女の子を預かる羽目に―。26歳の新たな旅立ちを描いた、爽やかな青春小説!

  • 3.5

  • 突然、会社を辞めてしまった主人公。海外旅行中の姉が帰ってくるまでの1週間を、その日暮らし的に知り合いのところを渡り歩く…。そんなお話。

  • 東京に土地勘がないイナカもんは、いまひとつ作品を堪能しきれない・・・。

  • 2019.8.21

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著者プロフィール

一九六八年千葉県生まれ。二〇〇八年『ROCKER』で第三回ポプラ社小説大賞優秀賞を受賞し同作で単行本デビュー。著書に「みつばの郵便屋さん」シリーズ、『ひと』『ミニシアターの六人』『レジデンス』『タクジョ!』『銀座に住むのはまだ早い』『君に光射す』などがある。

「2023年 『片見里荒川コネクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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