(135)プロ野球のお金と契約 ((ポプラ新書))

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591156148

作品紹介・あらすじ

年俸5億3000万円から月給10万円台まで
メジャー51勝の男が14球団で味わった夢と現実

メジャーリーグ、日本のプロ野球、マイナーリーグ、日米の独立リーグなど、あらゆるステージを経験した著者だからわかる、メディアが「夢」と表現するプロ野球の現実を、「お金と契約」という最もリアルなもので明かす一冊。

(もくじより抜粋)
序章 私の野球人生

第1章 入団から若手時代まで。メジャーと日本のプロ野球の違い
・日本とメジャーの契約金事情
・プロ野球ルーキーの世界とは など

第2章 マイナーからメジャーへ。驚きのアメリカンドリーム
・メジャーリーグでは毎年1200人がドラフト指名
・昇格時はファーストクラスで移動 驚くべきメジャーリーグの労使協定 など

第3章 年俸100倍以上から3億減へ。メジャーの究極の交渉
・「日本人投手最高年俸」をつかんだ攻防
・3年21億円の想定も単年1.8億円で決着。契約交渉の激しい攻防 など

第4章 メジャー生き残りをかけた極限のサバイバル
・日本人2人目のメジャー通算50勝達成も、1ヵ月後には戦力外
・サバイバルの舞台は国境を越える など

第5章 月給10万円台!? 再起を目指すマイナー&独立リーグの世界
・日本球界では受け入れられない魔球、ナックルボールへの挑戦
・チームの「思惑」をいかにして読み解くか など

第6章 最後のチャンスをつかみ取れ。トライアウト&マイナーキャンプ
・開幕までにクビなら無給の厳しい招待選手の待遇
・戦力外通告「君のための仕事がないんだ」 など

感想・レビュー・書評

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  • ベイスターズはいいコーチを手に入れたものだ。彼の豊富な経験は他球団との競争優位になる。そしてキャリアをよりシビアに捉え、多くの投手が個性を伸ばしてくるだろう。捕手にも喝を入れて欲しい。。

  • MLBやNPB、独立リーグなど様々な環境について、タイトル通りにお金と契約の話にフォーカスして、リアルに綴られていると思います。

  • カネがテーマなのに俗っぽくなっていないのは意識高い系の極みであるからなのだが、それを支えるカネがあるということ。最高年俸5億円までいった人だが、契約金は全て投資に廻し、京都にマンション5棟(5室ではない)所有しているという。1棟担保にして、また1棟という形だと思うが、キャッシュは入ってくるので、独立リーグでプレーしたり、ベースボールクラブを立ち上げても生活に追われるわけではない。妻子の話が全く出てこないので、離婚したか何かと思ったのだが、未婚なのか。メジャーにいる時に立命館に入学して、オフシーズンに日本に帰って授業を受けるという話を聞いて、そんな事ができるのかと思ったのだが、卒業したとという話は出てこないな。今年から横浜でコーチをしているみたいだが、この経歴だと講演でも稼げそう。

  • 著者、大家投手の日本球界からはじまったプロ野球人生は、米国のマイナーリーグ・メジャーリーグ・独立リーグにメキシコリーグ、日本独立リーグを経て24年間、40歳で終幕する。その間、様々な契約を経験し、年俸5億円を超える大型契約もあれば、無給のテスト生契約や月給10万円の契約もあった。

    この激しい浮き沈みそ、プロ野球サバイバル。著者の野球人生の歴史をながめると、こんな荒波の中を20年以上も渡り歩き、それでも野球について真摯に取り組み続けた著者の凄みを感じる。不本意な解雇や契約もあっただろうが、自分の実力を客観的に判断し、どんな契約でも冷静に受け入れることができることも、プロ野球人として必要な才能だ。

    また、引退してもおかしくない年齢になり、速球が衰えれば、遅球やナックルを主体とするピッチングに自らを変化させる。過去にこだわらず、現実だけを見つめ続けた。

    そんな著者のプロ野球人としての契約のはじまりは高卒選手でのベイスターズとの入団交渉。そこで、高校生の著者は契約金の上乗せを希望する。高校生にして、この態度こそが大家投手の野球人生の象徴だ。

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