- Amazon.co.jp ・本 (132ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591161180
作品紹介・あらすじ
1970年に刊行された角野栄子先生のデビュー作を、国際アンデルセン賞・作家賞の受賞を記念して復刻。
1959年、自費移民としてブラジルへ2か月の船旅を経て渡航し、2年間滞在した経験をもとに、ポルトガル語を教えてくれた同じアパートの少年ルイジンニョをはじめ、多様な人々との生き生きした交流をみずみずしい筆致で描いた、角野文学の原点と言える貴重な作品。
巻末に、当時を振り返り、またその後の作家としての歩みを綴った書きおろしエッセイを収録。
感想・レビュー・書評
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角野栄子さんのデビュー作復刻版。
児童書ですが、私としては、大人の角野栄子ファン向けのような気がします。
あとがきより引用
「世界の国ぐにはどんどんかわっています。きょうあったものが、あしたはもうなくなっているかもしれません。(中略)
こうはやく、いろいろものがかわってしまっては、本を書くのもたいへんです。そこで、わたしは考えました。人の心を書くことがいちばんいいことではないか、人の心の中にこそ、その国をほんとうにかんじさせてくれるものがある、と思ったのです。」
ブラジルから日本に帰ってきたとき、「どうして、こう日本人ばかりなの。」とお母さんに言ったという角野さんの気持ち、よくわかります。
日本でも外国人がそれほど珍しくない時代になりましたが、それでもまだ「いっしょになってくらしている」というようには感じられません。
そんな日本しか知らない子どもたちに、ぜひ、日本の「あたりまえ」と、他の国の「あたりまえ」が違うことに気づいてほしいと思います。
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角野栄子の幻の処女作。実体験をもとにして書かれた角野栄子の原点。
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60年前のブラジル サンパウロの町並み。まだ訪ねたことがないですが、えいこさんにとって 360℃世界が変わるきっかけになった旅 出合いの連続。
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ルイス ジンニョ
エル ニーニョ
ラ ニーニャ!なるほどね
読みたかったんだよね復刻版が出ててよかった
不思議なサイズの本です
土地のこと民族のこといろいろわかって
物語を楽しむだけじゃない優秀本です!
挿絵もたくさんあって理解の助けになります
時代は違いますが(^_^;) -
著者の2年間のブラジル生活の体験が,ルイジンニョ少年の思い出の中で鮮やかに蘇り,生き生きとしたブラジルの町の物語になっている.