竜之介先生、走る!: 熊本地震で人とペットを救った動物病院 (ポプラ社ノンフィクション 35)
- ポプラ社 (2019年4月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591162538
作品紹介・あらすじ
大災害がおこったら、
ペットと一緒に、どうやって生きのびる!?
熊本地震のとき、「ペット同伴避難所」を開いて
のべ1500組の動物と飼い主さんを救った獣医師の、
汗と勇気のリアルストーリー!
◆目次◆
第一章 大災害のはじまり
八匹の赤ちゃん誕生!
突然のゆれ
うちのコを助けて!
ペットづれ専用の避難所を開く
第二章 熊本地震、本震発生
真っ暗な部屋
頑丈な病院をつくろう!
つきあげる衝撃
第三章 災害のなかの動物病院
飛びまわる猫たち
水がたりない!
パニックとミラー効果
第四章 ペット同伴避難所の運営
「ごはん問題」と「トイレ問題」
思いがけない支援
「日常」と「非日常」のあいだ
笑顔の理由は“動物パワー”
結成された八つのチーム
第五章 おわらない避難生活
豪雨のなかの決断
マスコミ取材ラッシュ
飼い主さんのつらい経験
お母さん猫のよびかけ
つぎのステップへ
第六章 はじめて目にした被災地のリアル
まるで爆弾が落ちたみたいだ……!
「お困りのことはありませんか?」
保健所犬、チャピィ―の話
第七章 益城町での訪問診療
サポートゼロの生活
犬と仲良くなるコツ
帰れない猫たち
ひとりぼっちのボクサー犬
市長の気もちをききにいく
第八章 竜之介動物病院ができるまで
小さな獣医さん
落第つづきの大学時代
鬼教官との出会い
ふたりの親友、アキヒロとイソノ
明け方の新聞配達
第九章 被災犬・吾郎のあたらしい生活
震災にきえた命
口に出せない悲しみ
ボクサー犬・吾郎との再会
幸せになるためのトレーニング
ドキドキのセラピー犬デビュー
感想・レビュー・書評
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現在の日本では人口の約3割が犬や猫と暮らしていると言われている
熊本地震発生時にペットと一緒に避難できる同伴避難所を開いた竜之介先生のお話。
パワフルな獣医さん
24時間診療している病院で働くってとても大変なことだと思う
無理とか駄目とかすぐに決めつける言葉は言わないようにしたい
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竜之介先生、タフネス過ぎる。動物を飼うということはその子の命を預かるのだから、こんな先生が近くにいると心強い。
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熊本にある動物病院が ペットと飼い主さんを守る為に奮闘したノンフィクション。災害はいつどこで起こるかわからない、ペットは後回しされる現実の中、竜之介先生のような行動をしてくれる方の素晴らしさ。自分勝手な人間のリアルも伝わってくる。避難所として開放してくれ、不眠不休で頑張る病院スタッフに「ご飯まだですか?」と言ったりとかトイレが使えないとか、ゴミをその辺に捨てたり…どうして、そんな人がいるのだろう…と腹立たしくなる。児童書だが、考えさせられる。
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3.6