よろず占い処 陰陽屋百ものがたり (ポプラ文庫ピュアフル あ 4-14)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 172
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591164464

作品紹介・あらすじ

出るわ、出るわ、陰陽屋のくせものたち…!

安倍家は男子が育ちにくく、祥明の父も祖父も、その蔵書に目がくらんで婿入りした貧乏学者である。初めて叔母のいる国立の安倍家を訪れた山科春記も、妖怪学を研究する身から、書庫が羨ましくて仕方がない。そして、初めて会った叔母の息子、中学生の祥明少年が書庫で読みふけっていたのは、稀少な『諸国百物語』の原本で……。
小学校時代の三井と倉橋、瞬太の従姉の瑠海と伸一の出会いの話、クラブ・ドルチェのハロウィンのできごとなど、くせもの揃いの登場人物たちが次から次にあらわれる、今昔のお蔵出しエピソードが満載!


<目次>

第一話 国立あやかし奇譚
第二話 秘密のお孫ちゃん
第三話 理不尽な王子さま
第四話 海神別荘
第五話 はるかなり美しき青きドナウ
第六話 真ん中の男
第七話 キツネ取材日記番外編 プロジェクトB
第八話 ナンバーワンホストの黒いハロウィン
第九話 真冬の狐火
第十話 今日も頑張れ、キツネ君

あとがき


装画:toi8

感想・レビュー・書評

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  • 短編集。メインの登場人物ではなく、周囲を固める人たちにフォーカスを当てています。世界が補強されますし、こういうのは長く続いたシリーズならではですね。

  • 短編集、面白かった。
    特に智を中学時代の芳明が(笑)ツンツンですね。

  • 私も安倍家の本の蔵に行きたいなと
    羨ましく思った。

  • スピンオフを集めた短編集。子供の頃の瞬太がとても可愛い。面白かった。

  • 全体にほのぼの楽しく読めたのは各キャラをほとんど覚えてなかったからかも。

  • 「国立あやかし綺譚」
    過去の出来事を今でも。
    何に縛られているのか分からないが、何年間も彼に執着し競争心を燃やしている理由は嫉妬だけなのだろうか。

    「秘密のお孫ちゃん」
    預けたくない理由とは。
    もしもの事があった時に全ての事柄を説明するなんて出来ないだろうし、身内にすら紹介しずらい話だろうな。

    「理不尽な王子さま」
    友人の隣に居るだけで。
    一緒に居たいと思う人は誰だって自ら決めるのだから、他人が口を出す事でもなければ選ぶ権利もないのでは。

    「海神別荘」
    心臓がうるさい理由は。
    始めは本当に心配性で考えていただけなのだろうが、結果的には友人の言う通り吊橋効果になってしまったな。

    「はるかなり美しき青きドナウ」
    数年間ただ待ち続ける。
    最後に会った時に再開の約束をしているなら兎も角、彼女の事情も知らぬまま彼だけを責めるのは違うのでは。

    「真ん中の男」
    振り回される運命の中。
    甘やかされている自覚があるのかは分からないが、ここまで自分勝手に好きな事を出来るなんて幸せだろうな。

    「キツネ取材日記番外編 プロジェクトB」
    どうしてもやりたい事。
    あそこまで憶測の話題で盛り上がれるのも凄い事だが、皆がやりたいと思った事を出来たのは良かったろうな。

    「ナンバーワンホストの黒いハロウィン」
    悩み事を相談した相手。
    自ら企画すら提案出来ないのかと思うが、毎年来る行事を例年と被らない物にと考えたら難しい事なのかもな。

    「真冬の狐火」
    毎回同じ口実の電話は。
    前科があるとはいえ相手が何も言わずいるのであれば、きっとその時間を互いに楽しみにしているのだろうな。

    「今日も頑張れ、キツネ君」
    詰めが甘いのは毎度の。
    自らの事を知る人から伝えられた情報というのは、今までになかった新たな自分との出会いであっただろうな。

  • スピンオフの超短編集。昔の話が多いので何だったっけ?って感じ。駿太の母みどりの姪で、若くして子供を産んだ瑠海と伸一の話が一番長いが、これって誰やったっけってずっと思ってた。スピンオフは本編完結させてからの方がいいですな。本編を終わらせましょう。

  • 陰陽屋シリーズのスピンオフ短編集です。面白い作品もあったけど、やっぱり本編のほうが読みたかったなぁ。
    「誰だっけ、これ?」って感じの時があったし。
    でも、幼稚園児の瞬太がカワイイ!初めて出てきた治おじいちゃんのキャラもいいし。この話だけでも、コミカライズしてほしい、ぜひビジュアルが見たい!!

  • これは嬉しい(*^^*)♪あんな人やこんな人のスピンオフがたくさん読めて大満足(゜▽゜*)槙原さん、なんて残念な男なんだ…(-_-;)気仙沼のばあちゃんも登場するかも!と期待していたけれど、登場しなかったのが残念(>.<)

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著者プロフィール

らいとすたっふ小説塾をへて、2005年に『警視庁幽霊係』でデビュー。テレビドラマ化もされた『よろず占い処 陰陽屋へようこそ』や、『タマの猫又相談所 花の道は嵐の道』など、数多くの人気シリーズを刊行している。

「2017年 『僕と死神の赤い罪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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