(182)フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか (ポプラ新書 ほ 2-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591165904

感想・レビュー・書評

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  • GDPとともに最近注目されている幸福度が世界一位の国・フィンランドの人々の仕事ぶり・生活を紹介した一冊。オープンでフラットな組織、残業無し、有給消化100%、在宅勤務率が高い等、日本ではあまり見られない仕事のスタイル(コーヒー休憩が法律で決まっているのが凄い。40歳・50歳を超えても勉強・起業する人が多いというものも幸福度が高い証左なのかなと思った(常に目標を持ち続けられるという意味で)。

  • 自分も、フィンランド人のような暮らし方はできるのか??は、意識次第。

    ・コーヒーブレイクで緩急をつける
    リフレッシュを大切にし、その後仕事に取り組む。フィンランドではコーヒーブレイクが法律に定められてるとのこと。仕事後のお付き合いもほぼなく、コーヒーブレイクでもてなすことが多い。このコーヒーブレイクの習慣、いいなぁ!!

    ・お昼は軽く
    シリアルやヨーグルトを食べるくらいで、軽めに。5時には上がるから、お昼を早目に切り上げて仕事する人も多い。

    ・自分の時間を大切に
    仕事も大事だけど、プライベートも充実してこその人生。
    夏休みもしっかり1ヶ月とり、そのために学生のインターンも大事な戦力となる。

    ・18時に帰らない父は良い家庭人ではない
    ここー!!衝撃だったけど、確かにこの時間にパパがいるといないとでは大違い。日本も働き方改革って騒ぐなら、ここまで徹底してほしい。

    ・4時までに終わるクオリティ
    締め切りを過ぎても完成度を高くする日本人、締め切り前にできるレベルのフィンランド人。これは好みが分かれる。完成度高めに、締め切り前に、を、目指しても結局のところ物すごく時間がかかる。私はこれから時短で働くので、締め切りを死守しつつ、周りに迷惑をかけないクオリティを目指そう。

  • 2020.8th
    いつか北欧にも行ってみたいなぁとは思うのですが、どんな国かはよく知らない…自然がキレイ、社会保障が整ってる…それくらいのイメージでした。特にフィンランドが気になっていた訳ではないのですが、いい国なんだろうなと思いました!「シス」という精神性はかつての日本人にも通じるということ、サスティナビリティが一般レベルでも重視されていること…いろいろ勉強になりました。ワークライフバランスについては…私もほとんど残業しないし、日本でも職種とか働き方とか個々人のスタンスによっては十分実現できることもありそうですね(^^)

  • 日本の法律や制度を変えて、フィンランドのようにワークライフバランスがとれた社会にすることは困難。だが、個人や社会の考え方次第では、日本の枠組みのなかでフィンランド的な暮らしが可能で、幸福感を高めることができるのではないか、という筆者の考えに同意する。
    とにかく苦しいことが美徳、長く働くことが素晴らしいという日本の考え方を、みんなで見つめ直して、もっと楽しく働き、暮らす社会にしていきたいものだ。

  • ウィルビーイング(身体的、精神的、社会的に良好な状態にあること)は良い概念。メンタル的なお話は多め。

  • この本を読む前はフィンランドという国がどういった国なのか全く知らなかったが、読んだ後にフィンランドはどういう国かと聞かれたら私は時間に効率的でメリハリのある国と表現するだろう。幸福度が1位と言われるが故に、仕事に手を抜いている、休む時間が長い、自己研鑽を怠っている、傍から見たらこう思う人もいるかもしれないが、決してそうではなく、仕事、休み共に大切にしてやる時はやり、抜く時は力を抜く、このようなスタンスをフィンランド人はとっていると感じた。自身の経験と交えてみると、何か一つのことを一生懸命に頑張る際、ずっと長時間一点張りでそのことに熱中するよりも適度な休憩、ゆりとをもたせながら一生懸命取り組むのでは後者のほうが圧倒的に効率がいい。私のイメージでは、日本は前者に値すると感じるしそれゆえに残業が多いのだと思う。必ずしも、前者が悪いということではないため、日本とフィンランドを足して2つに割ればちょうどいいのではないかとおもった。フィンランド人の習慣については沢山触れられていたが、考え方や思想についてもっと触れて欲しかった。

  • 何かと注目されているフィンランド人の考え方、行動様式についてコンパクトにまとめた本。
    フィンランド人に浸透しているウェルビーイングの考え方、あまり深入りしないシンプルな人間関係は、これからの日本に必要なものだと感じた。

  • 2年連続で幸福度1位。一人当たりGDPは日本の1.25倍。それでいて16時には帰宅する。
    そんな夢のようなフィンランドの実態をリアルに記した一冊で、面白かったです。
    一言でいえば、フィンランド人は合理的で、個々人が自立しているからなのだろうということがわかりました。
    家族との時間も仕事のことも自分の時間も大事にするフィンランド人の暮らし
    「自分の価値観にあった有意義な人生を送れるかどうか」=幸福

    ■合理的な休憩
     コーヒー休憩が法律で決まっている
     1年を11か月と割り切り、1か月の夏休みをとる
    ■合理的な会議
     開催の是非を検討/会議のタイプと相応しい場所を考える/出席者を絞る/議長は事前に通知し、必要に応じて責任を割り当てる
     目標、望む結果を確認してから始める/終了時間、議題、プロセスを確認してから始める
     議論と決定に全員を巻き込む
     結果やその役割分担をリストアップしてから終える
    ■合理的なコミュニケーション
     会うことは大事にしつつも、メッセージで済む部分は済ます

    Well-beingを維持するために、一人ひとりが心身共に自己管理する。
    部下を信じて、必要以上に関与しない。CCにも極力入れない。
    歓送迎会もプライベートの時間を犠牲にしない。夕方にコーヒーで。
    キャンドルや暖炉を世界一使う
    選択の自由を保つために一人ひとりが自己研鑽を怠らない。

  • ドイツの次はフィンランドか!
    夏休みは1か月。
    有給100%消化。

    特別なことやってるか?というと
    そうでもないし。

    日本版でも出来そうね。

  • フィンランド人に限らず欧米の人は定時に仕事が終わるという。そのヒントを求めて手に取った。

    書いてることはそこまで突飛なことはなかった。ただ実践しようと思うととても難しいと感じた。
    また文化の違いも記載されていて、フィンランド人は古来からの人間らしい生活を大切にしているようである。自分もドイツに半年間出張した際に、現地の人達は週末になるとサッカー観戦を楽しみ、日曜大工を楽しみ、料理を楽しみ、インターネットから距離を置いた生活をしていたのを思い出した。
    情報社会に疲れた現代人の自分が、同じ時間に人間らしい生活を送れる先進国民がいて、それも多数なのを改めて意識できた点でも読んで良かった。

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