トリコロールをさがして (ポプラ物語館 80)

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  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (150ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591166581

作品紹介・あらすじ

第57回野間児童文芸賞を受賞後、注目作家の最新作。
小学4年生の真青(まお)の最近の悩みは、幼馴染の6年生 真姫ちゃんが冷たいこと。クラスの友達といるところに声をかけるだけで、すごく嫌な顔をするし、いつも私を子供扱い。真姫ちゃんは来年、中学生になる。特別で大切な1年はあと少ししかない。
----たった2年しか違わないのに、成長に合わせて、お互いが見ている世界や環境も少しずつ変わっていく毎日。

感想・レビュー・書評

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  • トリコロールをさがして|3年生|小学生のための読書案内|家庭学習研究社
    https://www.kgk-net.com/v2/pick_up/dokusyo/book_contents.php?gakunen=3&num=287

    "さまざまな意味合いで、新しい一歩を踏み出すための物語"—児童書作家・戸森しるこ—|ポプラ社 こどもの本編集部
    https://note.com/poplar_jidousho/n/nb32de8007158

    みんなで本の話をしよう!戸森しるこ先生最新作『トリコロールをさがして』刊行記念 オンライン読書会のおしらせ|お知らせ|トピックス|ポプラ社
    https://www.poplar.co.jp/topics/50541.html

    mol
    http://888mol888.sakura.ne.jp/

    トリコロールをさがして|ポプラ物語館|児童文学|本を探す|ポプラ社
    https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/4035080.html

  • 読んでいて主人公にモヤァッ…とするのは、同じ感情を持ったことがあるからかなと思った。小4の話だけど、中学や大人になっても持つ人いるんじゃないかな。戸森さんの物語はビターな感じで小学生向けと言えど登場人物を甘やかさないのが面白い。

  • 女子の付き合い方は難しい。ふたつ歳上の真姫が最近素っ気ないことが気になる真青。真姫が好きなブランドのトリコロールのデザイナーの娘の真白。トリコロールとは赤と青と白の3色のことで、真姫が赤ポジションなのかなぁ。全員名前に真がつくし。女子の3人組はどうしても難しい。

  • 女の子3人の関係性を通じて女の子2人の関係性を問う、核心をつく児童文学。
    大好きだからいっしょにいたい、それはいけないこと?
    というあどけない独占欲にドキリとさせられる。

    なんていうとドロドロ三角関係ストーリーのようだけれど、そんなことはないよ。
    仲直りすることだけが成長ではないし、仲直りが正解ではない女の子の関係性って、あるよね。

  • 小4 の主人公の、2つ歳上の幼馴染に対する憧れや独占欲がさらっと簡単に、でも核心をついたように書かれている。

    「個性的」「目立ちたがり」「派手」「ずれてる」これらは「みんなと同じが大切」と思うのが多数派の社会では生きづらい。

    「人が悪口いっているときに、そんなことないとか、いい返したらだめなんだよ」
    「いじめられちゃうよ」
    「だから、そういうときはとりあえず、だまってきいておいたほうがいいんだよ」

    こうやって小学生のうちから処世術を学んでいくのか…

    3人組を「ふたりプラスひとり組」と表現するのには強く共感。
    私自身経験あるけれど、女子の3人って本当にいろいろ困る。
    でも男子なら「ズッコケ三人組」みたいにうまくやれるのかな。
    タイトルにもある「トリコロール」も3色、そしてブランドトリコロールを立ち上げたのも3人のメンバー。
    3という数字を強く意識させられます。

  • 小学生のときの2つ違いは大きいよね、と、自分が小学低学年のときに抱いた感情を思い出しました。
    モヤモヤするなあという気持ちをうまく言葉に出せないもどかしさ。子どもの気持ち、そして大人であっても、人の気持ちを暖かく見守りたいと思えました。
    でも大人になればなるほど、年齢の差って小さく思えるからね!とエールも送りたくなる作品です。

  • 良くも悪くも、小学生だなぁ。考え方はとってもまっすぐで、でもそれだけじゃ周りとの関係は難しい。女の子同士はいつだって難しい…。
    読んでてモヤっとするのは、わかるからかもしれない。真青の気持ちも、真姫ちゃんの気持ちも。

  • 戸森しるこさんの本は、心の中の微妙で、繊細な気持ちを上手に、描き出してくれる。

  • 4年生の真青(まお)は幼なじみの6年生真姫(まき)ちゃんが大、大、大好き

    でも最近、真姫ちゃんは
    「まぁ、真青には、まだちょっと早いよね」
    なんていって、真青を子どもあつかいする

    6年生の友だちと遊ぶ仲間には入れてくれないし
    いっしょに通っていた2人だけのお絵かき教室もばらばらになってしまった

    「真姫ちゃんがいないと、つまんない」
    という真青に、るみ先生は
    「真青ちゃんはそろそろ、真姫ちゃんばなれ、しないとだね」

    真姫ちゃんのお気に入りはファッションブランド「トリコロール」
    気になってお店を見に行った真青は意外な人に声をかけられる

    《女の子どうしって、いつだってちょっとムズカシイ。》──帯のコピー

    4年生の悩み、6年生の悩み……女の子の悩みに寄り添う物語

    新進児童書作家の最新作は「ポプラ物語館」レーベルから


    『ぼくたちのリアル』で第56回講談社児童文学新人賞(2015年)を受賞しデビュー、同作で第46回児童文芸新人賞(2017年)、第64回産経児童出版文化賞フジテレビ賞(2017年)を受賞

    『ゆかいな床井くん』では第57回野間児童文芸賞(2019年)を受賞

    2021年度使用開始の中学2年国語教科書(三省堂版)に短編小説「セミロングホームルーム」が採用

  • 真青のなやみは、幼なじみの6年生、真姫ちゃんが冷たいこと。それって、わたしが4年生だからなの? 真姫ちゃんのことが大好きだから、一緒にいたいだけなのに・・・。----たった2年しか違わないのに、成長に合わせてかわっていく気持ちを描く。
    服装もかわいいのでおしゃれ女子におすすめ。
    (児童担当/ししかーち)

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著者プロフィール

1984年、埼玉県生まれ。武蔵大学経済学部経営学科卒業。東京都在住。『ぼくたちのリアル』で第56回講談社児童文学新人賞を受賞し、デビュー。同作は児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞。2017年度青少年読書感想文全国コンクール小学校高学年の部の課題図書に選定された。『ゆかいな床井くん』で第57回野間児童文芸賞を受賞。その他の作品に『十一月のマーブル』『理科準備室のヴィーナス』『ぼくの、ミギ』『レインボールームのエマ』『すし屋のすてきな春原さん』 (以上、講談社)、『トリコロールをさがして』(ポプラ社)、『しかくいまち』(理論社)、『れんこちゃんのさがしもの』(福音館書店)、『ジャノメ』(静山社)などがある。

「2023年 『ぼくらは星を見つけた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

戸森しるこの作品

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