くそじじいとくそばばあの日本史 (ポプラ新書 お 12-1)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591167632

作品紹介・あらすじ

貪欲に、したたかに、たくましく生きた老人たち。
古典から読み解く、パワフルな生き方の秘訣とは――?
『女系図でみる驚きの日本史』著者が綴る、知られざる老人たちの歴史。

【目次】
はじめに くそ爺婆はかっこいい!

1 正史に残る最高齢者は「くそじじい」だった 
…… 老人が社会のお荷物だった時代に580歳まで生き延びた超VIP

2 「ルポライターばばあ」が歴史を作る 
……万葉の語り部婆と戦国の記録婆 

3 爺婆は最高の「歴史の証人」だ 
……お上の歴史は間違っちょる! と歴史書を編纂したじじいパワー

4 凄まじきは老人の権勢欲 
……人はなぜ「晩節を汚す」のか? 成り上がりの豊臣秀吉から大貴族、僧侶まで

5 八十一で政界デビュー!! 百歳過ぎても政界に君臨 
……前近代にも実在した超老人

6 一休さんはエロじじいだった 
……若さを貪る爺婆、婚活詐欺ばばあ、押しかけ婚熟女も 

7 平安・鎌倉時代のアンチエイジングばばあ 
……実在した驚異の美魔女・美婆

8 戦国時代に「老人科」を作った老医師がいた 
……ご長寿医師たちが教える長生きの秘訣

9 昔もいた「迷惑じじい」 
……現代に通じるキレる老人たちの実態と子の苦労

10 西鶴の見たくそばばあたち 
……男尊女卑の時代に明晰な頭脳や財力で「自分」を貫く

11 昔話のおじいさんとおばあさんは意外と「いい人」が少ない
……一寸法師を厄介者扱い、竹取の翁のセクハラ発言など

12 「鬼婆」の正体
……なぜ「鬼爺」ではなく「鬼婆」なのか

13 前近代の8050問題? 『浦島太郎』の真実 
……長生きしてもいいことばかりではない

14 昔の人は短命はウソ! ヤバい老人クリエーター 
踏まれても笑われても自分を信じた天才 曾禰好忠
九十過ぎて現役歌人 道因法師
後白河院との若き日のスキャンダルを暴露 待宵小侍従
特殊スキルが老後を助けた乙前
七十二歳で流罪になっても創作に励んだ世阿弥 
自分の葬儀のシナリオを用意した四世鶴屋南北
百十歳まで描き続けるつもりだった葛飾北斎
老妻に手こずりながら盲目になっても書き続けた曲亭馬琴
五十二歳にして初婚、三度結婚した遅咲きじじい 小林一茶

感想・レビュー・書評

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  • 歴史上のくそじじい、くそばばあの紹介本。
    総括すると、とことん欲深い人間が長生きしてくそがつく老人になるということか。
    生にしがみつき足掻くことは、ある意味最も人間的でカッコいいのかもしれない。

  • 今も昔も日本のジジババは元気だということか。

    昔の寿命は短かったと思い込んでいたけど、乳幼児の死亡率の高さゆえらしい。
    意外と長生きしてたんだな。

    年をとったら、というよりも年をとったからこそ権力欲が強いというのには納得した。

  • 昔はみんな短命だと思っていた
    乳幼児の死亡が多かったからなんですね
    まあ 人間 変わらないということかしら

    敬われていたとは限らないのですね
    したたかに生きたくそじじとくそばばあ
    歴史って視点を変えるとおもしろい

    うーむ
    くそばばあの私 
    でも、あまり参考にはならないなあ

    ≪ パワフルに 歴史を生き抜く じじとばば ≫

    • アールグレイさん
      こんにちは♪

      いつか誰しもが、ジジィとババァのお仲間に入れて頂くのですね。
      (o^-^)
      こんにちは♪

      いつか誰しもが、ジジィとババァのお仲間に入れて頂くのですね。
      (o^-^)
      2021/11/04
    • はまだかよこさん
      ゆうママさまへ
      早くいらっしゃいませ ((´∀`))
      お待ちしております

      まわりのババアさまはみんな元気です

      コメントありが...
      ゆうママさまへ
      早くいらっしゃいませ ((´∀`))
      お待ちしております

      まわりのババアさまはみんな元気です

      コメントありがとうございました
      2021/11/05
    • アールグレイさん
      その時には、暖かいご指導を、よろしく
      ♪~♪ d(⌒o⌒)b♪~♪
      その時には、暖かいご指導を、よろしく
      ♪~♪ d(⌒o⌒)b♪~♪
      2021/11/05
  • 猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)
    https://www.popote.tokyo/

    (196)くそじじいとくそばばあの日本史|ポプラ新書|知識・教養|本を探す|ポプラ社
    https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8201196.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「くそじじい」と「くそばばあ」に学ぶ、カッコイイ生き方 『くそじじいとくそばばあの日本史』 | BOOKウォッチ
      https://books...
      「くそじじい」と「くそばばあ」に学ぶ、カッコイイ生き方 『くそじじいとくそばばあの日本史』 | BOOKウォッチ
      https://books.j-cast.com/topics/2022/03/05017423.html
      2022/03/06
  • なるほど、なるほど。
    昔の人は短命…ばかりではなくて
    飢餓や病気を乗り越えた一定数の人間は
    なかなか老いてもお元気でしたと。

    そして長生きさんの考えることや悩みは
    意外と(というか当然というか)
    現代の私たちと変わらないってことですね。

  • 日本の歴史における高齢者たちの人生を楽しくおもしろく読みやすく書かれている一冊。

    80歳を超えてからの政界デビュー。
    平安時代の美魔女。
    77歳で50歳年下の女性との愛に溺れた一休さん。
    身分差を利用して亡き夫の姉の旦那に押しかけ再婚した熟女。
    介護者にキレる老人たち。

    さまざまな老人たちのエピソードが登場しますが、こうやって見ると現代と大して変わらないような。
    昔の平均寿命が短いのは乳幼児死亡率が高かったからで、江戸時代でも100歳を超える人がいたのは驚き。
    しかもその年齢で政治に携わっている人まで。
    欲深いからこそ長生きする力があるのかもしれませんね。

    政治にお金に愛欲に、年をとっても何一つ諦めないその強さというのか厚かましさというのか。
    若さという価値がなくなり、それでも自分の居場所を確保するためには、形振り構わずになるのかもしれません。
    なんかもうとにかくすごい。
    圧倒されっぱなしの一冊でした。

  • たった1人の言葉から経血が止められない、と断言する作者に、
    この人は、大丈夫?かしら?と。

    経血は、止められます。
    娘も止められます。(平成生まれ)



    だから、この本は「狭窄くそじじい」が書いた本と思って読みました。 (笑)

    「くそ」パワーって凄い!よね~。

    なりふり構わず、生きる❗
    なりふり構わず、しがみつく❗
    なりふり構わず、爪痕を残す❗

    このパワーって政治家さんが踏襲してるの?




  • 歴史上の
    いろんな意味でスーパー凄い
    おじいさんおばあさんが
    紹介されていて
    時代は違えど
    歳を重ねても精一杯命を輝かせて
    生きていた人がたくさんいたのだから
    恐れず後悔ないように老後を生きてみようと
    励まされた。
    歳をとることも悪くないと思える1冊。

  • こんな本のタイトルなんてあり?

    ってとこで
    読みたい!!!

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著者プロフィール

1961年横浜市生まれ。古典エッセイスト。早稲田大学第一文学部日本史学専攻。個人全訳『源氏物語』全六巻、『源氏の男はみんなサイテー』『カラダで感じる源氏物語』『ブス論』『愛とまぐはひの古事記』『女嫌いの平家物語』(以上、ちくま文庫)、『快楽でよみとく古典文学』(小学館)、『ひかりナビで読む竹取物語』(文春文庫)、『本当はひどかった昔の日本』(新潮社)など著書多数。

「2016年 『文庫 昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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