家族の味

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591169698

作品紹介・あらすじ

【阿川佐和子さん、清水ミチコさん推薦!】

「レミちゃん、おいしいね」という
みんなの言葉につられてレミちゃんは、
とんでもなく料理上手になっちゃった。
――阿川佐和子

清らかな心No.1の黒柳徹子さん曰く、
「いいえ、一番は平野レミさん!」
読めば納得。レシピは歴史。
――清水ミチコ

【内容紹介】
結婚は、わたしの料理の腕を上げました。
子どもが生まれたことは、食べ物を真剣に考える糸口になりました――
平野レミさんがはじめて料理を作った思い出から、和田誠さんとのなれそめや子育て方針まで、家族と料理への愛情がぎゅっと詰まったエッセイ集。29品のオリジナルレシピに加え、夫・和田誠さんとの対談、阿川佐和子さん、清水ミチコさんとの鼎談も収録。

【はじめに】より抜粋
夫は生前、「お茶一杯、ごはん一杯でもうちのは格別」と言っていました。味そのものより、きっと、家族で食卓を囲む喜びが格別だったのではないかと思います。
(中略)
味覚で家族が繋がって、絆を強くすることを、私は“ベロシップ”と呼んでいます。スキンシップならぬベロシップ。忙しくてスキンシップが足りないときでも、家族に心のこもったお料理を作っていれば、知らず知らずのうちに強い絆で結ばれていくんじゃないかしら。

家庭はいちばん安心できる場所。そこを笑顔で満たすには、おいしい料理が近道です。だから、私のモットーは、「キッチンから幸せ発信」。多くのご家庭に、おいしい幸せが届くようにと、いつも願っています。

【著者紹介】
平野レミ(ひらの・れみ)
料理愛好家、シャンソン歌手。主婦として料理を作り続けた経験を生かし、NHK「平野レミの早わざレシピ」などテレビ、雑誌を通じて数々のアイデア料理を発信。著書多数。Twitter(@Remi_Hirano)でも活躍中。

和田誠(わだ・まこと)
グラフィックデザイナー、イラストレーター。1977年より40年余り「週刊文春」の表紙を担当。74年講談社出版文化賞ブックデザイン部門受賞。94年菊池寛賞、97年毎日デザイン賞、2015年日本漫画家協会賞特別賞。受賞多数。2019年逝去。

本書は、2007年に筑摩書房より刊行された新書『笑ってお料理』に加筆・修正のうえ、新たに原稿を加え再編集し単行本化した作品です。

感想・レビュー・書評

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  • 私が初めて買ったお料理の本は、平野レミさんの『平野レミ・もっとおいしく愛情おかず』とオレンジページでした。『料理パレード』が雑誌で紹介されていましたが、書店になくて、それでこっちを買ったのです。それからずっとその本には、お世話になっていました。

    先日、『趣味どきっ!』の読書特集に出演されていて、ご自宅でお話をしておられました。今でこそ、個性的だと言われるレミさんですが、文章はとても丁寧で読みやすいです。明るく弾むような文章で、ちょっとお料理頑張ってみようか。失敗してもいいからキッチンに立とうかと思わせてくれるのが、とても素敵です。言葉遣いもきれいで、大事に育てられた方なんだな、って、この本を読んでいても思います。頭もいいしカンのいい方です。ただ面白い個性だけで来たひとではありませんね。

    既刊に紹介済みのレシピも多いですが、レミだれとレミ醤のレシピ・おだしの取り方の項は、本当に覚えておくと役立ちます。レシピ本としては、『料理大会』『料理パレード』『愛情おかず』(講談社のお料理本シリーズです。)があれば、それでいいけれど…この本の文章読むと、こんなところが大事なのね、とか、こんな生まれ方をした料理なの?とか、発見があって楽しいの。

    また、ご夫君の和田誠さんとの対談も、とても貴重ですね。夫婦ってこうありたいよな…と拝読すると今も憧れてしまう。本当にお気が合われて、お互い大好きだったのでしょうね。和田さんのご逝去は残念ですが、レミさんはきっと、ずっと幸福な、可愛い妻であり続けられる気がしてなりません。

    こんなこと書いてると、好きな人のためにお料理がしたい。何か自分の力で美味しいものを出してあげたい。可愛い奥さんにもなりたいな…なんて、まあ(身の程も知らず、のどかにも)思っていた頃の自分が、顔を出してきます。件の番組を観てから、思わず売ってしまったレミさんの料理本、上記三冊。買い直して揃えてしまいました。私もその頃の自分、懐かしくて、案外嫌いじゃなく、本に閉じ込めておきたいのかも知れません。

  • エッセイ?料理本?面白く料理のし方がわかります。
    想像しながら読むと笑ってしまうエピソードが多く、気軽に読める料理レシピ本です。
    なるべく化学調味料を使いたくないので、ベロや出汁など共感できるポイントがいくつもありました。ハチャメチャに料理を作るイメージを持たれがちな作者ですが、とても愛情込めて料理を作っていることがよくわかります。

  • メモ
    素材の味を生かして料理する
    手抜きは悪いことじゃない
    毎日家族のために料理する
    インスタントや出来合いのものでも一手間加えた我が家の味を

  • テキトーでいいのよって言ってるイメージの平野レミさんだけど、料理のこだわり、とくに芯の部分はしっかりしている。良い本だけど私には今それを受け止める余裕はなかったので星3つ。レミさんのイメージを期待して読むと、他の人もそうだとおもう。

  • 表紙の和田さんがかいたレミちゃんの絵でまず1発泣ける。
    中に書いてるレシピは正直レミちゃんじゃないとできないのでは!!と思うものもあるけど笑、
    楽しそうこれなら作ってみたい、料理って誰かのためでも自分のためでもめちゃくちゃ楽しいのかも!が自然に入ってくる☻
    レミちゃんの料理がいつも豪快で美味しそうにみえるのは、そこにいつもまっすぐな愛があるからかもしれません。。。

    まじで料理いやだったけどちょっと人生観変わったレベルです。わたしには。

    和田さん、レミちゃん、息子さんおふたりに嫁さんたちもみんな大好きー!
    あーちゃんの本も予約しました〜〜!!!

  • 良かった!心暖まるけど軽快に笑えたりして最高でした!

  • 色々な面白い料理をテレビで見せてくれる平野レミさん。平野さんが添加物を使用しない料理を作るのは素材の味を楽しむため。家族のためを思って素材や調味料にもこだわって料理している平野さんやっぱりすごい。

  • 読みやすく
    楽しく読ませていただきました。
    思っていたレミさんとは違い、体に余計なものを入れない、また、安心安全な食材を選び、コンビニなどは利用しない。したとしても、余計なものを取り除く手間をかけている。わたしはというと、忙しい時や作りたくない時は、しっかり、レトルトをそのまんま食べる。
    だから読んでいて、胸が痛かったのは本当^_^
    でも、当たり前の話だったし、ご主人がレミさんを大好きなんだなーと感じました^_^明るさもですね^_^

  • いつも賑やかで明るい平野レミさんのエッセイ。
    子供には料理をする姿を見せて、ベロシップをモットーに、素材の味を大事に料理をしてきた日々。
    まるでレミさんがそばで話しているような感じだった。レシピもあり、和田誠さんの挿し絵も素敵。夫婦の対談、阿川佐和子さんと清水ミチコさんとの鼎談も楽しめた。

  • 2023 4/23

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著者プロフィール

料理愛好家
東京都生まれ。主婦として家庭料理を作り続けた経験を生かし、「料理愛好家」として活躍。"シェフ料理"ではなく、"シュフ料理"をモットーに、テレビ、雑誌などを通じて数々のアイデア料理を発信。『新版 平野レミの作って幸せ・食べて幸せ』『野菜の恩返し』『家族の味』『おいしい子育て』など、著書は50冊以上。近著に『平野レミのオールスターレシピ』。父はフランス文学者の平野威馬雄。夫はイラストレーター、エッセイスト、映画監督の和田誠。

「2022年 『読書の森へ 本の道しるべ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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