愛を知らない (ポプラ文庫 い 7-1)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591171264

感想・レビュー・書評

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  • 人を愛することって結局、究極のエゴなんじゃ無いかなって思ってしまう。

  • 間違ってる。
    だから悪い。
    だけじゃなくて、人は悪い所もあれば良い所もある。ぜーーーーんぶひっくるめて抱きしめてあげたい!
    って感じです。

  • 自分と重なるところがあって終盤泣いてしまった
    娘に上手く与えられない、愛
    愛されない愛 上手く噛み合わない、
    遠くで生きてるのを見守る、それも、愛だと思った
    愛って言葉はなんかダサいけど
    愛には〝責任〟も着いてくる
    私もだれかを愛してみたい 自分以上に

  • 一木けいさんの作品を去年初めて読んで、文章がとても好きで3冊目。途中とても苦しい展開だった。なんとか救いが見えるラストではあった。こどものころって、高校生まではそうだと思うけど良くも悪くも学校や家しか場所がなくて逃げられない。そんな環境が恵まれていればいいものの、息苦しければその後の人生に影響を及ぼしてしまう多感な時期だ。そんな時期に良い仲間に出会えた橙子はよかったと思う。幸せになってほしい。しかしヤマオは素晴らしい人間だな。

  • 追い詰める人は追い詰められてる
    恩にも時効がある

    がすごく響いた。
    憎みきれないけど自分の中で整理をつけて進んでいかないといけないんだなと....

    最後バタバタとまとめられた感じがして、冬香先生の過去と橙子のその後が気になった。
    この方の文章はとても読みやすいです。

  • 「誰かを追い詰めるのは余裕がない人」だったなんてわかったつもりで、本当は気づきもしなかったな。
    だから、追い詰めてる人を責めることはしたくない。

    今はまだ、どう手を差し伸べたらいいのか、それとも、差し伸べない方がいいのか、わからないけど少しずつ自分の中で答えを見つけていきたい。

    この先、橙子のように興味のない人の声なんて気にせず、嘘で固めず、自分に芯のある強い人になれずとも、近づけたらいいな。

  • 橙子が縋るのが愛してほしいということならば、ラストはどういう意味になるんだろう
    離れるのは愛していたってことなのかもしれない
    恩には時効があるって言葉通り、恩にはその人を縛りつける罪ようなものである一面もあるんだよなと思った

  • 恩には時効がある 縁には期限がある

    この本から、得た言葉。

    その人を好きな気持ちと、嫌いな気持ちは、違う引き出しにいれておかないといけない。
    そうでないと、ただしいことが、わからなくなる。

    愛を知らない?
    きっとみんな知っているのかも
    愛は自分の中にある。


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  • 心を掴んで離さない鋭い衝撃のタイトル。愛を知らないのは橙子のことかと思って読んでいたけれど、読み終えた今は子どもから向けられる愛に気づくことができなかった親を指しているような気がしてならない。
    言葉の暴力の場面は自分が言われているかのように胸が抉られる。
    自分だったら、スーパー出禁になるほどの育てにくい子どもに一定した心穏やかな愛情を常に注げるだろうか。橙子の母も、涼やヤマオのような人間とその苦悩が分かち合えていたらもっと早く光にたどり着いたのかもしれない。
    様々な過去を抱えながら生きる登場人物が魅力だった。

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著者プロフィール

1979年福岡県生まれ。東京都立大学卒。2016年「西国疾走少女」で第15回「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞。2018年、受賞作を収録した『1ミリの後悔もない、はずがない』(新潮文庫)でデビュー。他の著書に『愛を知らない』『全部ゆるせたらいいのに』『9月9日9時9分』がある。

「2022年 『悪と無垢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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