今昔ばけもの奇譚: 五代目晴明と五代目頼光、宇治にて怪事変事に挑むこと (ポプラ文庫ピュアフル み 6-4)
- ポプラ社 (2022年3月3日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591172384
作品紹介・あらすじ
<時は平安末期、都はずれの宇治にて起こる数々の怪異事件……>
安倍晴明と源頼光の子孫である、論理派少年陰陽師とおひとよし若武者のはみ出しものコンビが立ち向かう!
酒呑童子を倒した豪傑として知られる源頼光の子孫・源頼政は、和歌が好きなお人好しな武士。
ある日、関白より宇治の警護を命じられる。左遷にも等しい命令で落ち込む頼政。
宇治では人魚の肉を食べて不老不死になったという橋姫を名乗る女が、人々に説法してお布施を巻き上げていた。酒浸りの宇治の頭首からなんとかせよと頼まれた頼政だが、橋姫にあっさり言い任されてしまう。
途方にくれる頼政が出会ったのは、かの安倍晴明の子孫・安倍泰親だった――。
十五歳の泰親は、頭脳明晰な論理派で、怪異の謎を見事に解き明かしていく。これに感銘をうけた頼政は、年下の泰親に尊敬の念を抱く。
お互い有名な先祖の五代目同士、凸凹コンビは宇治で起きる怪異事件に挑んでいく――
『絶対城先輩の妖怪学講座』『金沢古妖具屋くらがり堂』シリーズの著者が綴る、平安怪異ミステリー、開幕!
感想・レビュー・書評
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晴明から数えて5代目の泰親と同じく頼光から5代目の頼政のバディミステリー。さながら泰親がホームズ、頼政がワトソンという感じ。アイリーン的なな立ち位置の玉藻という女もいます。
泰親は陰陽師ですが、術や怪などはまやかしとして、謎の解決はあくまでも現実的なのがいいですね。この作品がシリーズ化するのかはわかりませんが、続くようであればモリアーティ的な敵が出ると面白いですね。 -
途中まで読んだのですが、ラノベというほど軽くなく、とはいえ時代小説というのかなぁという感じというか。