スイート・ホーム (ポプラ文庫 は 9-3)

著者 :
  • ポプラ社
3.69
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本棚登録 : 6485
感想 : 334
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591173640

作品紹介・あらすじ

幸せのレシピ。
隠し味は、誰かを大切に想う気持ち――。

舞台は阪急沿線の小さな洋菓子店。
頑張るあなたに元気をくれる、
とびきり温かな絆の物語。


香田陽皆は、雑貨店に勤める引っ込み思案な28歳。
地元で愛される小さな洋菓子店「スイート・ホーム」を営む、
腕利きだけれど不器用なパティシエの父、明るい「看板娘」の母、
華やかで積極的な性格の妹との4人暮らしだ。
ある男性に恋心を抱いている陽皆だが、なかなか想いを告げられず……。
さりげない毎日に潜むたしかな幸せを掬い上げた、
心にあたたかく染み入る珠玉の連作短編集。
【解説/瀧 晴巳】

感想・レビュー・書評

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  • なかなかこれだけ
    出てくる人

    これだけ【幸せ】なお話は久しぶりに読んだ。

    読んでて
    お笑い芸人【シソンヌ】のジロウちゃんみたいになる。
    『駄目ぇ~好きになっちゃぅ~』
    『?…住み良い♪…』みたいな…

    町とか歩いてて
    自営業のケーキ屋とか、小さいお店って
    なんかフラッと店に入っちゃいますよね♪

    何もお祝いの日でもないが
    ケーキを買いたくなった。

  • ハートフルな短編連作の物語
    ほんわり、あたたかな気持ちになれます。
    小さな洋菓子店「スイート・ホーム」を中心に語られる家族とその周りの人たちの温かい物語です。

    ■スイート・ホーム
    引っ込み思案な陽皆の恋の物語。
    父親の気持ちわかるなぁ

    ■あしたのレシピ
    陽皆の友人の未来の恋の物語
    スイーツ男子との恋の行方は?

    ■希望のギフト
    陽皆の妹晴日と叔母のいっこの物語
    晴日の結婚式にむけて、いっこの決意
    ちょっとほろっと来る

    ■めぐりゆく季節
    この街の様々な人たちの物語

    こころ温まります
    ケーキ食べたくなった(笑)

  • ★3.5
    出てくる人全てが良い人です
    こんな素敵な街で、美味しくて温かい人がたくさんいるケーキ屋さんがあって、その中で繋がっていく
    理想の幸せがつまっている本でした

    ドライブインまほろばのあとに読んだため、差がすごかった

  • 大好きな原田マハ最新作は心温まる連作短編です。

    舞台は宝塚にあるケーキ屋「スイート・ホーム」、宝塚のホテルでパティシエをしていた父が独立し、妻、長女陽皆、次女晴日が看板娘として店に立ちます。

    旦那を亡くした母の妹もスイート・ホームに加わり、陽皆の結婚、娘さくらの誕生、晴日の結婚...

    スイート・ホームに集う常連さんたちも加わった心温まる物語は家族の大切さを再認識させられ、家族の温もりを感じられるステキな作品でした。



    説明
    幸せのレシピ。
    隠し味は、誰かを大切に想う気持ち――。

    舞台は阪急沿線の小さな洋菓子店。
    頑張るあなたに元気をくれる、
    とびきり温かな絆の物語。


    香田陽皆は、雑貨店に勤める引っ込み思案な28歳。
    地元で愛される小さな洋菓子店「スイート・ホーム」を営む、
    腕利きだけれど不器用なパティシエの父、明るい「看板娘」の母、
    華やかで積極的な性格の妹との4人暮らしだ。
    ある男性に恋心を抱いている陽皆だが、なかなか想いを告げられず……。
    さりげない毎日に潜むたしかな幸せを掬い上げた、
    心にあたたかく染み入る珠玉の連作短編集。
    【解説/瀧 晴巳】

  • 欅並木を過ぎ、バス停を降りていくつかの角を曲がると見えてくる。
    赤い屋根にクリーム色の壁の店から、
    ふんわり漂う、甘い香り・・・・
    その洋菓子店は「スイート・ホーム」
    ショーケースには、宝石のようなお菓子が並んでいる。

    家族の日常、季節と人々の移り変わり、
    過ごし方。それが当たり前かも知れない
    けれど、本当はその中に気付かないで
    いる幸せが、溢れているのだと思う。
    ・・・・たまにはけがをしたり、熱を出し
    たり・・・それでも思いやりながら解決して、家族を相手を大事にしているからこそだと、この本を読んでいて感じる。

    我が家は三人家族だ。私は、何故か育児を楽しむ、ということができなかった!
    その為に二人目はエネルギーが消耗して
    しまったのだ。兄弟を作ってあげなかったことを息子に謝りたい気持ちがある。

    スイート・ホーム、この店には二人姉妹がいる。パティシエのお父さん、看板娘
    の?お母さん。
    秋になると、毎年大きな金木犀の木の横で家族写真を撮るのが恒例行事。
    その写真は娘が大人になった今、一人
    増え、数年後に小さな家族も増えていって、写真に収めるのに嬉しい悲鳴を上げ
    ながら、やっと写真立てに飾ることが
    できた。

    我が家も、家族写真を今度撮ろうよ、
    と言ってみましょうか?

    2024、2、17 読了

    • 土瓶さん
      う~ん。
      ひとそれぞれだからなんともいえんけど、俺は一人っ子のヤツがうらやましかったなぁ。
      兄弟だから仲がいいとか、うまくいくとか限らな...
      う~ん。
      ひとそれぞれだからなんともいえんけど、俺は一人っ子のヤツがうらやましかったなぁ。
      兄弟だから仲がいいとか、うまくいくとか限らないしね。
      2024/02/18
    • アールグレイさん
      こんばんは(^▽^)土瓶さん
      コメントありがとうございます!
      ないものねだり?
      隣の芝生は青い、の類いでしょうか?
      (-_-)zzz go...
      こんばんは(^▽^)土瓶さん
      コメントありがとうございます!
      ないものねだり?
      隣の芝生は青い、の類いでしょうか?
      (-_-)zzz good night
      2024/02/18
  • 宝塚の街にある評判の洋菓子店「スイート・ホーム」にまつわる人々の心の絆を描いたハートウォーミングな連作短編。

    宝塚の街、住んでみたくなった。金木犀もいいよな。

  • 原田マハさんは安心して読めます
    郊外の高台にあるケーキ屋さん

    短編ですが 時系列に綴られます

    悪い人なんて一人も出てこない
    まずいものなど何もない

    あーシアワセ

    たっぷりいただきました

    ≪ お口から スイーツだから 心まで ≫

    • corpusさん
      悪い人が出てこないのは、井上靖の作品にも、言えそうです。いい人だけの作品は書くのは、なかなか難しいと云われています。
      悪い人が出てこないのは、井上靖の作品にも、言えそうです。いい人だけの作品は書くのは、なかなか難しいと云われています。
      2023/12/18
    • はまだかよこさん
      はじめまして
      そうですよね。
      ドッキリの事件の方が山場作れますものね
      でも、いい人だけの本を読みたい私です(笑)
      コメントありがとう...
      はじめまして
      そうですよね。
      ドッキリの事件の方が山場作れますものね
      でも、いい人だけの本を読みたい私です(笑)
      コメントありがとうございました
      2023/12/19
  • ほっこり泣ける素敵な1冊
    家族ものに弱いわたし…職場で読むんじゃなかった笑

    1話1話どれも暖かくて優しい。
    こんな毎日が送れたらなーって思う。

    そして美味しいケーキとお茶がほしくなる笑
    晴れた日にはお散歩行ってみようかなって気持ちになる。
    ちょっとでも丁寧な暮らししてみようかなって気持ちにもなる。

    人にプレゼントしたくなるようなそんなおすすめの1冊

  • とても暖かくて可愛らしい家族のお話だった。

    字が大きくて読みやすいし、お菓子を通じて家族が共に歩み成長していくので、小さい子にもお勧めできる一冊です。

    原田マハさんは、とても丁寧な文章でまとめられていて心情を理解しやすいのが魅力だと思います。

  • とても優しい気持ちになりました。

    小さな洋菓子店「スイート·ホーム」を営む家族の話。
    さりげない日常の中での出来事が、温かく描かれていた。

    「スイート·ホーム」の香田パティシエは異様なほど丁寧なおじぎをする。家族たちも、とても丁寧なおじぎをする。きっと、こういうところがお店にもお菓子にも影響するのだろうな~。人柄というのでしょうか?みんなに慕われる。
    素敵なことだなと思った。

    心温まる作品集でした。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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