サンタクロースは空飛ぶ宅配便ではありません (単行本)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591179796

作品紹介・あらすじ

クリスマスが近づいて、みんながうきうきしてくるころ、三太くんはうんざり。なぜって、三太くんは「黒須三太(くろす・さんた)」という名前だから。そして、今年は1年生の間に「三太くんにお願いの手紙を書けば、クリスマスにはほしいものがもらえる」なんていううわさがたっているらしいのです。ほら、学校のくつ箱に手紙が入っています。そんなある日、三太くんがコンビニをやっている友だちの家でふしぎなものを見つけました。「to Santa Claus……サンタクロース宛て」と書いてある、まるでポストのような赤い箱。三太くんたちは1年生からもらった手紙をそこにしまっておくことにしました。三太くんが家に帰ると、自転車置き場に見たこともない大きな動物が。それはなんとトナカイ。三太くんに向かって、「今年のクリスマスに、サンタさまといっしょに空を飛ぶことになりました。サンタさまはあなたです。あなたがクリスマス本部から今年のサンタクロースに指名されたのです」といいます。トナカイのルドルフの話では、「ここ100年ばかり、ほんもののサンタクロースは行方不明で、いまは世界で100万人のサンタクロースが指名され、100万頭のクリスマストナカイが派遣されている」。サンタクロースになるなんて、そんなの無理! と、三太くん。でも毎日、三太くんの靴箱には1年生から手紙が届きます。本物のサンタクロースが行方不明になった理由って? いなくなったほんもののサンタクロースの正体とは?登場人物たちと「ちょっとおかしなサンタクロース気分」を味わうことのできる、笑いがあふれ、心がほろっとするお話です。すべての漢字にふりがなつきで読みやすく、子どもたちの冬の読書が楽しくなります。クリスマスプレゼントにもぴったりです。

感想・レビュー・書評

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  • 3年から。サンタクロースとからかわれていた黒須三太が、周りの思いを抱えながら、実際にトナカイとサンタとして働く。外国の児童書のようなデザイン、本の厚さなど、児童も手に取りやすい。喋るトナカイや、家出しているサンタなど、子どもの興味を惹く設定が多く面白い。

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著者プロフィール

1960年神奈川県生まれ。1982年より月刊保育絵本の編集に携わる。2006年『ケイゾウさんは四月がきらいです。』(福音館書店)で小学館児童出版文化賞、2010年『きのうの夜、おとうさんがおそく帰った、そのわけは…』(ひさかたチャイルド)で野間児童文芸賞、『あまやどり』(文研出版)でひろすけ童話賞を受賞した。ほかにも『おばけのおーちゃん』(福音館書店)、『ケータイくんとフジワラさん』(小学館)、『11月のおはなし どんぐりカプセル』(講談社)などがある。

「2018年 『ケイゾウさんの春・夏・秋・冬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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