死にたがりの君に贈る物語 (ポプラ文庫 あ 17-1)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591181355

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。
    設定が熱い。設定勝ち。
    これだけの国民的作家になったリオリの父親がまったく事情を知らないというところだけ気になりはしたけど(どんだけ興味ないの)、案外子供に関心がなく文芸に関心がない親というのはこんなもんかもしれない。
    最後の見開き、熱いね。
    物語はたしかに人を救いうるが、救い続けることができない(なぜなら物語は必ず終わる)という点で生まれた瞬間から悲劇を孕んでいると思う。
    それでも紡ぎ続け求め続けることの切実さみたいなものに自分は惹かれるし、破滅と表裏一体だとも思う。始まりは終わりの始まり。だが終わりもまた……。

  • なかなか奇抜な設定で、最後までよく練られて、ハラハラあり感動ありで面白かった。

    絶対に起こり得ない事件が起きる、とあったが、途中まで読み進めても先が予想できない
    伏線が回収されていき、最後の最後まで仕掛けがあり、感動で締めくくられる。
    ミマサカリオリだけではなく、小説家は物語を愛し、登場人物を愛しているというのが伝わってくる。

  • 面白かった。
    あとがきで全て良くなる。
    わかりやすい展開でのめり込めた。

    おもしろかった〜

  • 生きていることはそれだけで価値がある、そう思わせてくれるような本です。
    7人の奇妙な共同生活。彼らの唯一の共通点は、たった1冊、同じ本が好きなこと。そんな彼らが協力しあい、時にはぶつかりながら、生きる意味を見つける話。読みやすくて切なくて、でも優しいお話でした。

  • あまり手を出さない感じの本。うまく表現が難しいのだが、青春小説っぽいと言えなくもないか。
    序盤話がどう進むのかと若干戸惑ったものの、中盤過ぎからの展開には引き込まれ、一気読みに近い状態。終わって振り返れば、まぁそうかもなと思わなくもない部分も読んでいる間はほとんど気にならない秀作。読者を選ぶが、はまる人ははまるだろうという点でお勧め。

  • どこまでも優しくて、痛いほどの純粋さが刺さる物語
    読み始めは若い世代の人に共感を得やすい作品かな?と思っていたけど、50代の私でもしっかりハマってしまいました
    この物語のみんなが心酔する「Swallowtail waltz」一体どんなお話なんだろう
    スピン・オフで読みたいです

  • 最後の1行でタイトルの意味がわかった。
    愛で人は救えるのだと、人を救うのは愛だとそう感じた。

  • 感動。もう一度読み返したい。題名の意味が最後にやっとわかった。
    ⚠️あとがきはに最初に読まないで❗あとから読んだ方が感動する

  • #死にたがりの君に贈る物語
    #読了 #読書 #小説
    #読書好きな人と繋がりたい

    大人気作家の訃報が届いた。作家に心酔していた高校生・純恋が後追い自殺を図る。
    なんとか一命を取り留めたが、完結作が読めないなら生きている意味はないと語る。
    やがて純恋の他にも作家に心酔していた男女7名で山中の廃校に集まり、自分たちで小説をなぞり、完結作を見出そうとする。
    しかし、そこでありえない事件が起こる。

    最高の物語でした。
    雰囲気的には『スロウハイツの神様』に似てる感じもしてとても好きです。

    読書垢の方には是非読んでもらいたい一冊。

  • 読みやすく展開もあるので、楽しくワクワクしながら読んでいたら、中盤で「え?マジ?」って声にでました。
    そこからの「どうなんのコレ!?」が高まり、あとがきまでしっかり読んで読了!
    たくさんの賞賛よりも、1つの悪評の方が心に刺さっちゃうんだよね
    10代とか20代前半の心が脆い時に読みたかったな

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著者プロフィール

2009年に第16回電撃小説大賞選考委員奨励賞を受賞し『蒼空時雨』(メディアワークス文庫)でデビュー。「花鳥風月」シリーズ、「ノーブルチルドレン」シリーズなど、メディアワークス文庫にて人気シリーズを多数刊行するほか「命の後で咲いた花」などの単行本も刊行。講談社タイガでも「君と時計と」シリーズ(全4巻)を刊行。恋愛青春小説の書き手として10代20代女性読者から多くの支持を集めている。

「2021年 『セレストブルーの誓約 市条高校サッカー部』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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