さみしい夜の魚 (花とゆめコミックス)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 13
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592117315

感想・レビュー・書評

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  • ふとタイトルを思い出したので古書店で購入した
    懐かしの昭和少女マンガ。
    しかし、ずっと前に読んだことがあると思ったのは
    気のせいだったか、ページを捲れども既視感を覚えず。
    収録作は

     さみしい夜の魚
     つぐみの鳴く樹の下で
     パラレル
     季節の迷宮(ラビリンス)

    表題作は1980年代の孤独な都会人の触れ合いと
    すれ違い……とでも言えばいいか、
    あれこれ手に入れておきながら更に無いものねだり状態
    というのが、令和の現在からすると贅沢。
    当時はこうした作風がクールだったのだろう。
    面白かったのは「パラレル」。
    一家四人が引っ越してきた一軒家には
    売り主の荷物が一部残されたままで、
    娘えりな は恐らく自分より少し年上の青年であろう
    〈彼〉のイメージを膨らませ、恋心を募らせていく。
    彼女はある日、現在の〈彼〉と対面したのだが――。
    憧れ~幻滅・失望~日常への回帰かと思いきや、
    もう一捻りある物語で「おお」と軽く唸った。

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