- Amazon.co.jp ・マンガ (193ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592118053
感想・レビュー・書評
-
帰省中に再読。初めて清水玲子の漫画を読んだのはLaLaで前後編掲載だったこの「ミルキーウェイ」そこから遡って「メタルと花嫁」を読んだ。エルの面影を追い続けてそっくりなルイスと付き合っているジャックの前に、自殺常習者のアンドロイド・エレナが現れる。エレナは何度も自殺未遂を繰り返しているせいで最新型の高性能ロボットだが、最初の主人・天竜のことを今も想い続けており、ジャックはなんとその天竜をモデルに作られていたことがわかる。ジャックの探偵事務所を手伝い始めたエレナ。わがままで気ままで子供のように無邪気なエレナにジャックは心惹かれていく。
天竜の婚約者カオルがエレナに言ったという言葉がなんとも辛辣だ。永遠に生きられるロボットは子孫を残す必要がない、一人で生きていけるのだから誰かを愛する必要はない=愛せるわけがないというようなことをカオルはエレナに言うわけですが、ジャックはそれを聞き「だからこそ」伴侶が必要なのだと思う。永遠に一人でも生きて行かなくてはならないから、だから伴侶が欲しいのだ、と。(吸血鬼ものにも通じるテーマだなあ)エレナが天竜の幻ではなくジャックを選んでいたとわかるラストシーンがとても好き。
「チェンジ」は刑事キースが、チンピラのジャック(笑)を追ううちに不慮の事故で死んでしまうが、彼の魂はなぜかジャックの体に入り込んでしまい・・・というとりかえばやもの。いつもいつもアンドロイドじゃなくてもジャックは不憫だ・・・。
※収録
ミルキーウェイ(1986)/チェンジ(1984)/三叉路物語(1983) -
203年前の地球が見れる天体望遠鏡がある惑星へエレナを連れてきたジャックが、失った愛する主人の姿を見て釘付けになるエレナを見て初めて自分のエレナへの気持ちに気付く場面が…読んでた当時もだったけど、これぞBL的萌えの極地だ!!唯一無二の存在に縛られて、過去の恋に縛られてはいるけれど、今目の前に居る存在を愛さずにはいられないと言う…。ジャックもエレナもロボットだけど、ロボットだからこそ、人間には計り知れない時間を生きれるからこその孤独の底知れなさと、二人が出会った奇跡に泣ける。
-
清水玲子
-
◆ミルキーウェイ
◆チェンジ
◆三叉路物語 -
『竜の〜』の前作。ルイスがある意味かわいそう…
清水玲子さんのジャックのシリーズ読んでました!好きだったなあ。
清水さんは本当に美しい絵を描きますよね。
清水玲子さんのジャックのシリーズ読んでました!好きだったなあ。
清水さんは本当に美しい絵を描きますよね。
このシリーズほんと私も大好きでした。
とくにイケメンのはずなのにいつも情けないジャックがw
数年前ですがLaLaの原...
このシリーズほんと私も大好きでした。
とくにイケメンのはずなのにいつも情けないジャックがw
数年前ですがLaLaの原画展があって
https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/archives/16/lala/
生原稿見ましたがやはり清水玲子さんの絵の美しさは圧巻でした。