コンクリートノイズ (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 141
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592126966

感想・レビュー・書評

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  • この単行本が森生まさみ先生を好きになったきっかけ。
    表題作もさることながら、短編の「耳を塞ぐ女」の精神の削られ方の描き方がとても秀逸だった。
    森生先生はまたこういう路線の漫画を描いて欲しいと思っている。

  • 舞台は爆破されたデパート。

    色々な人が色々な目的できていたデパートで
    爆破に巻き込まれる。
    人々の叫び声の中、天井や証明は落ち
    生存者は??

    そしてニュースで知って駆けつけた親族や恋人達
    の見守る中。
    脱出を試みる人々のお話。


    とてもリアルで
    もしかしたら死ぬかもしれない
    そういう時は人間の中身が露呈する。

    意外な人がとても頑張ったり、たのもしかったりするものだなと。
    そして平凡な数刻前の自分の言動を後悔したり
    する人もいる。

    自分もそういう場面に出くわしたらどうするだろうか。

    色々考える場を与えてくれるような
    作品だと思います。

    ぜひ御一読下さい。

  •  多くの人で賑わうオープンしたばかりの大型百貨店・九ツ塚センタービル、通称「シグラ」で突然爆発が起こった。地下階の生存者を絶望視する声があがる中、地下三階に閉じ込められた五人の老若男女を中心に描くパニック映画風マンガ「コンクリート・ノイズ」と、苦い恋のオムニバス「眠れない恋の話」を収録。
    ■「コンクリート・ノイズ」
     少女マンガなので、パニック物としての緊迫感はゆるめ。他のキャラに比べ、老警備員の背景描写が少ないのも少女マンガ故かも?明確な主人公がいないからか全体に散漫な印象があり、かと言って群像劇というには個々人の描写が充分ではない感じ。ページ数の割に描写すべき人数が多く、バランスが取れていないのが原因だろう。
     犯人が反省するプロットは、少女マンガとしてはある意味必然かもしれないけど、犯行の原因となった人物も反省するか、事件により社会的に破滅するような描写が欲しかった。それがないために見方によっては、犯人がただ単に考えなしで身勝手な人物に見えてしまう。
     できることなら読み切りではなく、三回くらいの短期集中連載、単行本一冊分のボリュームで読みたかった。連載であれば緊迫感ある引きが期待できただろうし、群像劇として描くことができたんじゃないだろうか……と、未だに夢想してしまうのは、細かい難点は多数あれど、好きな作品だからこそだ。
    ■「眠れない恋の話」
     一話の「恋はプロフェッショナル」は、バブリーな雰囲気が時代を感じる。振ったことは数あれど振られたことのない「恋の勝者」を自認するOLが、初恋の彼に少女のようにトキメク姿が可愛い。
     二話の「耳を塞ぐ女」は、突然海外旅行に出た浮気な彼からの電話を待つ少女が、イタズラ電話に悩まされ、精神的に思い詰めていく過程が白眉。
    ■その他
     裏表紙には「異色傑作集」とあるが、私は森生まさみの真骨頂はこういった話にこそあると思う。「7人目は笑う」とかも好きだ。

  • アドベンチャー?

  • 森生作品万歳!
    映画化するならこういうのにすればいいのに・・・実写化嫌いだけどね。

  • パニック脱出モノ。なかなか面白いです。
    同時収録の短編集2本も是非。

  • パニック映画風。かわいいけれど面白かった。

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