かげきしょうじょ!! 2 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (140ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592217275

感想・レビュー・書評

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  • 歌劇も歌舞伎も見たことないけど、でも興味はあるジャンル。ドロドロの裏事情とか、勝手に妄想してしまうけど、テンション高めの主人公のせいもあり、カラッとした作風。なかなか好感度高し。

  • さらさの中のティボルト、と先生にいわれたことを反芻するさらさ。
    スタンド? うなじの中? とおたくな悩み方をしているのが楽しい。笑
    新幹線で偶然トップ様たちと乗り合わせて会話できるの、ちょっとすごい。
    話したらみんなに羨ましがられそうだ。
    仲良し、とドヤる愛ちゃんがとってもキュート。

    さらさの家がにぎやかなのを、都会っ子的に嫌がるのではなくて
    「昭和のドラマみたいで楽しい」と言う愛ちゃん。
    愛ちゃんを置いて一人おばあちゃんのお墓参りに行くさらさが
    「なれない」なんて断言されると気が弱くなる
    呪いの言葉ですよ、とお墓の前で言っているのが寂しい気持ちになった。
    思った以上に深刻に悩んでいる気がして心配だ。

    初めての友達のさらさを心配する余り暁也に不躾な質問をぶつける愛ちゃんも
    答えられる範囲で応える暁也くんも良い人だ。

    幼い暁也の母が、息子が褒めるさらさのことを
    「でも女の子じゃない?」と返すの、
    確かにそれは事実なのだがまず母として良くない対応だ。
    父親が歌舞伎が嫌ならいつでも辞めていい、と言うだけまだ救いがあるけれど
    母親は明らかに息子を身代わりにして、自分の夢を子供に叶えさせようとしており
    子供が歌舞伎をやりたいのかどうかや、友達としてさらさをすごいと思っていることなどはどうでも良いところがキツイ。
    さらさが男の子だったらね、と大人が話しているのを耳にしてしまったらそれは落ち込むに決まっている。
    黒い気持ちが生まれても仕方ないし、それが思わぬ方へ作用してさらさちゃんが泣くことになるのは
    暁也にとっても辛い記憶でしかなかろう。
    助六にはなれないとさらさに言い放った後、大人がしゃがみこんでショックを受けている姿、
    大人が怒鳴り、頭を下げている姿を見るのも、
    幼い彼には衝撃だったはずだ。

    自分のせいだ、と言う暁也への、おじいちゃんの対応がとても優しい。
    ぷち家出に対して、お母さんが反省した、宏のやりたいことをやろうね、と言ってくれると思わなくて、温かい気持ちになった。
    そして歌舞伎が好きだという自分の気持ちに気がつき、その道を進もうと決意する景色が美しい。

    愛ちゃんがさらさの後押しをするように
    「助六を見てみたい。私を歌舞伎へ連れて行って」
    と言ってくれる優しい笑顔が素敵だった。
    さらさちゃん、愛ちゃんの為にイヤホンガイドを借りてあげてほしかった。笑
    さらさが何故泣いていたのかわからないけれど
    歌舞伎を見に来たことを後悔していなければいいな
    と考える愛ちゃんが本当に優しい。
    新幹線のホームで気を使って席を外すところもキュートだったし、
    新幹線の中でいまエスパーな気がするという前置きをして
    「もう花道を歩けなくても、私達には「銀橋」があるよ」
    と真っ赤になりながら言う愛ちゃん、
    笑顔になってはい、と言うさらさちゃん、どちらも愛おしい。

    別れ際の暁也の
    「目指すものが解っているなら進むだけ。進むべき道は一本しかないんだから」
    という台詞、悩みながら進んできた暁也の言葉だけに、とても響いた。

  • 暁也の話に泣いたよーじいさん優しいよー
    話の構成と、シリアスとコメディーのバランスがすごくいい。好き!!

  • まっすぐに夢に向かう歌劇少女ライフ!
    「お前トップスターにはなれないよ」と先生に言われショックなさらさ。夏休み、同期の愛ちゃんと共に浅草に戻ったさらさは、幼馴染の歌舞伎役者・暁也と再会し……。伝統100年、未婚の女性だけで構成された『紅華歌劇団』の音楽学校ライフ第2弾!!
    ----------
    さらさと愛ちゃんが夏休みに東京に戻り、そして神戸に帰るまでの全編東京でのお話。さらさと歌舞伎の繋がりについて明かされるけど、予想通りというか想像以上というか……。
    愛ちゃんが、不器用なりにさらさを励まそうと考えあぐねているのがちょっと微笑ましかった。

  • 暁也くんのお話をメインに、さらさの過去と背景が語られていく2巻。
    「才能」と「努力」のお話には「羨望」「嫉妬」「劣等感」がつきもの。
    畑も性別も違うけれど、いろいろ身につまされます。涙も出ます。
    でも今巻も面白かったです(^^)。次は12月とか…早い! 嬉しいです!

  • 歌舞伎と歌劇とアイドル。それぞれの役割に従いステージに立つため青春をかける爽やかさの裏に、血縁のどろどろ。絵柄もキュートで、大好きなのに、ずっと2巻買い漏れていたー(>_<)

  • 今回は紅華が夏休みなので、愛がさらさの実家へ。
    さらさの演技と歌舞伎の繋がりがメイン。
    愛のさらさ好きっぷりが全面に押し出されていて微笑ましい。
    歌舞伎の家出身の暁也とそうではないさらさ。感想書くために過去編読み直したけど、暁也がさらさの祖父に泣きながら気持ちをぶつけるシーンでまた泣いた。
    暁也との距離感は恋人ではないような気がする。同志みたいな感じ。
    「おまえは助六に絶対なれない」と言っていたおばあちゃんってそっちか。
    煌三郎さんが言った「歌鷗の血筋に弱い」で、人間関係が今一つ分からなくなった(主に母親方面)

斉木久美子の作品

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