- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592831013
作品紹介・あらすじ
源平の女性にスポットを当て、紅の章では平家の姫たちの波乱に満ちた生涯を描く。平清盛の晩年の愛人・祇王、清盛の娘で安徳天皇の母・徳子、清盛の五男・重衡の妻・輔子など、悲劇のヒロインを活写!
2014年11月刊。
感想・レビュー・書評
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源平2巻のうちの平家側紅の章。表紙は建礼門院徳子でしょうか。平家物語を基に、平家に関わる12人の女性に絞ってその視点で描かれています。とても読みやすいし女性中心は良かったのですが、平家物語を読んだことがあれば知っているエピソードばかりというのと、あらすじのようで少し物足りない。女性に絞るのであれば、もっと女性目線で掘り下げてあると良かった。実際それを期待してた。特に重衡妻の輔子、清盛妻時子、建礼門院徳子の3人のところ、壇ノ浦入水時シーンが重なっていて、とてももったいない気がしました。しかしライトノベルであれば、恋愛模様を全面にだして初めてこの物語に触れるのは丁度良いかもしれない。若い頃に読んでいたらもっと早く平家物語に興味持っただろうなと思う。
敗れた平家側なので、どの女人も物悲しさに溢れていてとても切なくなります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
平安時代から鎌倉時代にかけての女たちの恋愛話。
時代背景から、決して幸せではない恋愛や結婚を経験したお姫様たち。その時代にとって女という存在はどうだったのかなど、史実をもとに小説化した一冊。
小説として読みたかったのですが、説明文な小説のように感じ、楽しく読むという感じではなかったです。勉強な一冊。
私は勉強したくて読んでいるわけではないので、なかなかの不完全燃焼な一冊に感じました。この方の小説って人気あるのかなぁ。ちょっと不思議でした。 -
さらりと読めるが少々物足りない。
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平家編。平家の栄枯盛衰の中で時代に翻弄されながらも想い、生きた平家に縁の女性たちを描いた短編集。史実を中心に、小説というより、史実を噛み砕いたコラムという印象。
レーベルのキャッチコピーが「ネコろんで読める時代小説」とあるだけに、軽く読めました。