あらしのひ

  • ほるぷ出版
3.54
  • (6)
  • (5)
  • (11)
  • (0)
  • (2)
本棚登録 : 65
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784593503353

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 素晴らしかった。

    真っ白いページに、言葉だけ。次にページを開いたら、一面に広がる広大な景色。また次のページは真っ白いページに、言葉だけ。この繰り返し。

    絵本でありながら、絵と言葉を敢えて分ける演出。でもそれによって、言葉に耳を澄まし、夏の日の草いきれの匂い、嵐の前のひんやりとした空気、鼓膜を揺らす雷の気配、雨上がりの露に濡れた花びら、そんな絵だけでは伝わらないディテールをかえって感じ取ることができ、濃密な体験をしました。

  • 「あらしがやってくる様子を、男の子は静かに、ときにはお母さんに問いかけたりしながら、じーっと眺めています。あらしは、男の子の住んでいるところだけでなく、町や海辺、牧場にもやってきます。あらしがとおりすぎてしまうまでを、やさしく、おだやかに描いています。」

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00162969

    あらしがやってくる様子を、男の子は静かに、ときにはお母さんに問いかけたりしながらじーっと眺めている。あらしは、男の子の住んでいるところだけでなく、町や海辺、牧場にもやってくる。あらしがとおりすぎてしまうまでを、やさしく、おだやかに描いている。カルデコット・オナー賞受賞作。(当該資料より)

  • 嵐が来て過ぎ去るまでの間の男の子と母親の話です。絵もなかなかいいです。

  • 福音館書店の『ねえさんといもうと』が良かったので、色々借りてよむことにした。
    絵がマーガレット・ブロイ・グレアムのこちらを選ぶ。

    暑いあつい、いなかの夏の日。
    空がはい色にかわり、黒い雲がやってきて、あたりはまっくらになりました。
    風がふきぬけ、空にいなずまがひかります。
    男の子はさけびました。
    「母さん、あれなあに?」

    五感を刺激する絵本です。
    あらしの雨はもとより、今この瞬間の別の場所を感じることができます。
    ほんと、風も、雲も、雨も、波も、虹も、みーんなふしぎ。
    そんなことを思い出します。
    絵は想像していたのと違いましたが、文章の雰囲気に合っています。
    若いひつじかいでなく、ひつじかいの奥さんの絵かぁと思いましたが、ひつじかいの絵だと、奥さんが不安に思ってるかもと想像してしまいますものね。
    ひつじかいの奥さんはほほえんでおり、赤ちゃんもすやすやねむっています。
    あらしは過ぎ去ります。
    文章が難しいので、小学生以上向け、自分で読むのは小学校中学年以上向け。

  • **********
    「台風」に。

  • 嵐が近づいて去っていくまでを丁寧に描写しています。草原に囲まれた一軒家、つるバラのアーチの絵もステキです。嵐の後に訪れるものは…。

  • 4-593-50335-3 33p 1995・10・15 1刷

  • 男の子が外を見ていると天気のいい様子が瞬く間に嵐に。
    明るい日差しが真っ暗に。
    街では人々が先を急ぐ。
    海では船をつなぎ留めようと猟師が必死になっている。
    ひつじ飼いの家出はお腹の大きい奥さんが窓の外を眺め、羊飼いは急いで羊を小屋に入れる。
    そうして、嵐が過ぎ去り空が晴れ渡る。

    絵のページと文章のページに分かれている。
    文章は少し長めだけれど小説のような繊細な表現。
    絵を見るだけでも十分楽しめる。

  • 絵だけのページ、文字だけのページって進んでいってどう読むのかなー?と思ってたらちゃーんと、巻末に書いてありました。この作者の絵本はきちんと科学のことをわかってかいてるからいい。

全12件中 1 - 10件を表示

松井るり子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×