- Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
- / ISBN・EAN: 9784593504497
作品紹介・あらすじ
アンジェロじいさんのしごとは、古い教会の壁をぬりかえ、彫刻にあたらしい命をふきこむこと。ある日、仕事中によわったハトを見つけ、しかたなく家につれかえって手当てをした。はじめはぶつぶつ文句をいっていたのに、やがて大の仲良しになって…。別れをつげる最後の瞬間まで相手を思いやる、アンジェロじいさんとハトとの心あたたまる交流。さりげなく、さわやかに死を描いた絵本。
感想・レビュー・書評
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壁塗り職人の<アンジェロ爺さん>が、古い教会の壁の片隅で一羽の鳩を見つけます。「さあ、どいとくれ。仕事のじゃまだ」 鳩は、息も絶え絶えで動けませんでした。仕事を終えたアンジェロは、家に連れて帰り手当をしてやりました。治療の甲斐あって鳩が元気になると、仕事場に連れて行くようになり、アンジェロと<シルビア>と命名された鳩とのお互いを思いやる交流は深まっていきました。 やがて、動けなくなったアンジェロは「わしがいなくなったら、お前はいったい、何処へ行くんだい?お前のことが心配だよ・・・」 粋な別れの感動の絵本。
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とても心温まるお話でした。
おじいさんと鳩の心の交流を描いたもの。思いやりが伝わってきます。 -
壁塗り職人の老人と傷ついた鳩の交流の物語。
死期を悟った老人が鳩に残した贈り物と若い職人の行動に心が洗われる。 -
アンジェロとはとの関係が愛おしい。つっこみどころのある絵。イタリアの街並みもいい。最後は物悲しくて暖かい。すてきなお話だった。
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鳩の恩返しへのアンジェロの恩返し。
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ヨーロッパの景色が細かく描かれた美しいイラストに惹かれ、図書館で手に取った本。作者はイギリス出身・アメリカ在住のようだが、この本の舞台は、本を見た第一印象通り、バロック以前の街並みがよく保存されているイタリア。主人公は、イタリアの伝統を保存・継承する職人。
作者は元々建築に関する名著を幾つも出されている方らしく、絵のクオリティの高さに納得した。
話は、一言で言えばよい。心に残る。何度でも読みたくなる。烏もアンジェロも愛おしい。 -
壁塗りのアンジェロさんとハトの物語。
共にあるとは。
相手の生と死を感じ、なせることとは。
死してなお生きるとは。
優しく孤独なアンジェロさんが遺したもの。 -
5-1 2010/09/15
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あったかい。
なんといってもラストがいい。
「どちらの職人も、手をふれることはなかった。」 -
自分以外の何か、誰かを心から愛することが、人生を輝かせるんだ。