作品紹介・あらすじ
舞台は炎の迷路ラビュリントス。アポロン、メグ、グローバーの3人は突如現れた巨大な怪鳥ストリクスとの戦いに巻き込まれながらも、ドリュアスたちの聖地パームスプリングズにたどり着く。そこで明かされるメグの過去の秘密。そして、アポロンを襲った四千年の生涯で最低最悪の出来事とは……。アポロンの冒険、第3弾!
感想・レビュー・書評
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アポロンと5つの神託第3巻。
まず、レスター像を私の中でハッキリさせたいです。どうしても美化してしまうんですよね、中身がアポロン様だと思うと。けれど、“ニキビ面のぷよぷよ”と本人が言っていること。これは自己愛からくる卑下な可能性もあります。が、前作の訳者あとがきで“ぶさいくな人間の少年”と書かれているわけです。これは素直に言葉通りの少年像をイメージした方が良いのでしょうか? 読書をする上で、登場人物の姿がイメージできるかどうか、結構重要なんですよね。私の場合。できるだけはっきり映像として脳内再生したいのです。
一応表紙絵はありますが、これはあまり参考にしていません。私としてはしっくりこなくて。
メグは小柄でぽっちゃりしてるはず。イメージとしては、映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』のカサンドラを演じたエラ・ジェイ・バスコの様な。
そしてネロはドラマ『レギオン』のシャドウキングイメージしちゃってます。全くローマ人じゃありませんが!
前作、前々作。アポロンの声は岩永さん、菊池さん、と言いましたが、ひょっとしたらこの声は浪川大輔さんかも知れません。御三方、地繋がりな気がします。
ちょこっとだけ三木眞一郎さんでもハマったんですけど、ティーンズのヘタレイメージと言うより、エレメンタリーのホームズみたいなイメージだったのでこれは違いますね。
うーん。またしてもアポロン贅肉問題浮上。16歳くらいの少年て、そんなにお腹周り贅肉ついてますかね……? 肥満児とかは別にして。gleeのアーティを演じていたケビン・マイケル・マクヘイルが言っていた“スキニーファット”と言うやつなんでしょうか。
にきびだらけの肌、ぺしゃんこで球根みたいな鼻、ゆるやかだがまちがった曲線だらけの体型。こうなるとやはり表紙イラストのイメージとは違ってきますよね。まあ、多分に卑下が含まれているとしても。うまく想像できません。
疑問。アポロンはカネノナルキを知らなかったと思うけれど、オジロレイヨウジリスが大好きであることを知っていた。仲間から聞き知った可能性あり。
プレムナイオス。調べても全く情報が出てきません。本作で書かれるような詳細な逸話は日本には伝わってないのでしょうか。気になります。筆者が創作した架空の人物と言うわけではないと思うのですが。
皇帝ネロ、鼻にかかった“高い声”なんですか?
これまで私は土師孝也さんボイスで脳内再生してましたが、高い声となったら加瀬康之さんの方が良いかも知れませんね。でもやはり土師さんの方がイメージしっくりきます。
ジェイソン、パイパーをパイちゃんって呼んでるんですね。前からでしたっけ。前シリーズを読んだのは随分前なので忘れてしまいましたが。パイちゃん。翻訳他になかったかな( ˘ω˘ )
ジェイパーの事情。焦らされ過ぎてはよ言え!! ってなりながら読み進めています。
パンダイ。調べてもほぼ情報が出てこない種族。インドの神話的種族? だと思うのですが。イメージ画像なども全然出てきませんね。“Pandai”で検索したら“Riordan wiki”なるページがヒット。更に別名パノッティと言う情報を得て再検索したら少しだけヒット。Panottiをコピペして検索したら更に英語版Wikipediaもヒット。
思うにアポロン、自己愛はたっぷりあるのですが、自信、と言うか、本当の意味での自己理解と言うのか、自分のどこがどう凄いのかはよくわかっていない気がしますよね。本当に良いところは無自覚と言うか。親との関係ですかね、やはり。全知全能の存在が親だと苦労も多そう。自己評価も無自覚の内に低くなってしまったりして。表面的には自信家でノーテンキでも。
はあ。クレストがかわいい。
筆者は登場キャラクターに愛着を持たせるのがうまいですね。気がつくと好きになっています。愛されるキャラクターを意図的に創作するのって、なかなか難しいことだと思うのですが。
怒涛の展開でショックから抜けられません。
そうこうしている内に読了。読み終わってしまった。秋の終わりまで続きが読めないなんて。
本作はラストが詩的で印象的。
どんどん人間味を帯びていくアポロンの旅、続きが楽しみです。
脳内再生ボイス
グローバー:小野賢章さん
カリギュラ: 中尾隆聖さん
ウチワ:坂本真綾さん
アロエ: 真山亜子さん
ジョシュア: 勝杏里さん
メリー:日高のり子さん
ヘッジ: 多田野曜平さん
マクロ: 三宅健太さん
馬殿: 宮内敦士さん
マキャフリー氏: 加藤亮夫さん
パイパー: 甲斐田裕子さん
マクリーン: 内田直哉さん
メディア:田中敦子さん
レブチア:坂本千夏さん
ジェイソン:島崎信長さん
クレスト: 山下大輝さん
著者プロフィール
1964年、米テキサス州サンアントニオ生まれ。テキサス大学で英語と歴史を専攻。
『ビッグ・レッド・テキーラ』(小学館)でシェイマス賞、アンソニー賞。『ホンキートンク・ガール』(小学館)でアメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀ペーパーバック賞を受賞した実力派ミステリー作家。初めて執筆したファンタジー「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」シリーズ(ほるぷ出版)は全世界でシリーズ累計5000万部となり、映画化された。その他の作品に、「ケイン・クロニクル」シリーズ(KADOKAWA)などがある。
「2021年 『アポロンと5つの神託 太陽の神』 で使われていた紹介文から引用しています。」
リック・リオーダンの作品