文覚(もんがく) (絵巻平家物語 4)

著者 :
  • ほるぷ出版
3.56
  • (1)
  • (3)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 22
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784593542048

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 子どもと図書館に行った際、ふと目に止まった「絵巻 平家物語」です。なんと1985年刊行。
    視聴率で色々言われつつも頑張ってる大河ドラマ「清盛」の絵本版です。

    4巻は「文覚」(もんがく)という僧侶の話でした。

     平家、源氏、天皇にも臆することなく「正しい」と思う道を貫いた僧侶の話。
    もとは武士で、とりかえしの付かない過ちを起こし、19歳にて出家。信じられない修行を経て、“刃の修験者”と噂される荒法師となる。

     後白河法皇に捕えられ、大赦によって獄を出るもまた捕まり、今度は伊豆へ流される。以仁王(もちひとおう)が平家討伐の令旨(りょうじ)を出し、それが伊豆に居る頼朝に届いたタイミングで、文覚も伊豆へ。

     謀反を渋る頼朝に対し、文覚が後白河法皇の院宣(いんぜん)を持ってきた事がキッカケとなり、いよいよ頼朝の平家打倒が始まる。

    といった具合に、誰が敵で誰が味方ではなく、自分が正しいと思った事を突き進む。
     善悪をハッキリさせたい平家物語の中で、こう言ったキャラクターも必要だったのだろうと思います。現在の小説でも、そう言う役まわりってあるよね。

    絵巻に飽きてきた所、なんとも面白い話でした。

  • 平家物語。
    文覚というお坊さんの逸話。
    源氏方について源頼朝をたすく。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

東京女子医科大学准教授

「2017年 『医療系のための物理学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

木下順二の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×