成功への羅針盤

著者 :
  • 産経新聞ニュースサービス
0.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 5
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594023737

作品紹介・あらすじ

広岡理論の集大成。「人を育てる」ことの大事さに気がつかないプロ野球界に、孤高の理論家が野球を愛するがゆえに叱る!「育てること」は、企業でも避けて通れない!!「育てる」方法論。「責任」のとれない人、組織に「成功」はない!無責任時代に喝を入れる新・責任論。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  本書は9年前に書かれていますが、まるで今のプロ野球を予言するかのように、「このままでは日本のプロ野球に未来はない」と言い切っています。確かに、今年のプロ野球の様子などを見ていると、あまりテレビや新聞を見ない私にも、厳しい状況が伝わってきます。もちろん、その全てが広岡氏の予想通りというわけではないでしょうが、この本から学ぶべきところは多そうです。

     広岡氏の主張は、簡単に言えば「選手を育てる」ことにもっと力を入れるべきだということ。そして、そのための組織づくりを個々の球団はもちろん、プロ野球界全体がつくることです。話としてはプロ野球の話ですが、ある部分では、一般の会社や企業でも十分当てはまるものだと思います。

     ところで、広岡氏と言えば、行く球団、行く球団を軒並み優勝させたことで有名ですが、この本を読むと、ご本人の力もさることながら、引っ張ってきたスタッフの力も相当影響していたことが分かります。やはり、1人の力だけでは、全てを変えることは難しいですよね。よき右腕、左腕になるスタッフを見付けることも大切です。言ってみれば、水戸黄門さんの助さん、格さんと言ったところでしょうか。

     おあとがよろしいようで。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1932 年、広島県呉市生まれ。早稲田大学教育学部卒業。学生野球全盛時代に早大の名ショートとして活躍。54 年、巨人に入団。1 年目から正遊撃手を務め、打率. 314で新人王とベストナインに輝いた。引退後は評論家活動を経て、広島とヤクルトでコーチを務めた。監督としてヤクルトと西武で日本シリーズに優勝し、セ・パ両リーグで日本一を達成。指導者としての手腕が高く評価された。92 年、野球殿堂入り。『動じない。』(王貞治氏・藤平信一氏との共著)、『巨人への遺言』『中村天風 悲運に心悩ますな』『日本野球よ、それは間違っている!』『言わなきゃいけないプロ野球の大問題』(以上、幻冬舎)など著書多数。

「2020年 『プロ野球激闘史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

広岡達朗の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×