隣の家の少女 (海外文庫)

  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594025342

感想・レビュー・書評

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  • 実際の事件を基にしてると聞いていたが、私はダメだった。兎に角、全てでダメ。隣家の地下室での凄惨な暴行。毎日の様に繰り返される家族をあげてのリンチを見ていながら、それを大人に言わないのも犯罪でしょ。傍観者で自分は手を出していないと、自己弁護としてるのも許せない。

  • 久しく外国作家の方の本を読んでいませんでしたが、やはり海外の本を読むなら洋書、というか原文で読むべきだなと痛感した作品。ところどころ表現があいまいだったり突拍子がなかったり判然としないことが多々あり。「たぶん原文ならこう書いてたんだろうなー」とか思ったりもするんですが、そんなこと考えながらストーリーを読めるわけもなく・・・。原書を探したのですがとてつもなく高かったりして、まあそれは関係のない話ですが、とりわけこの本は洋書で読みたいと思いました。

    さてそんな入口でやや引っかかった感のある本作。「読んでて気分が悪くなる」という評判は聞いていたのですがさて・・・と思って読み進めていったところ、評判通り、いやそれ以上に気分が悪くなる作品でした。こんなことが許容できる人たちの心の機微が、前述のようによくわからない日本語訳ではイマイチ要領を得ず、そのためにイライラ度合いも増したわけですが、それを差し引いてもこの本の毒は超強力。本なのに、目を背けたくなること必至。読者側の、「なんでそこまで・・・」という気持ちはよそに、チャンドラー家に引き取られた幼い二人の女の子たちは理不尽な虐待にさらされ、それは徐々にエスカレート。ルースの偏執的な虐待に、せめてなにか原因となる理由を見出したいのですがそれは叶わず。せいぜい昔男にひどい目に遭った、ってそれだけ。
    そしてそんな状況・環境を許容できる村の雰囲気、子供たちの悪い意味での順応性に驚愕した。可憐な少女だった女の子がここまでの暴力にさらされて、あまつさえ命を落として、果たして「そんな雰囲気だったから」と許容できるものなのだろうか。
    ルース一家や他のメグを襲う子どもたちなど、読者が彼らに殺意を覚えたのも一度二度ではないだろう。もし銃を持ってその場に立ち会っていたとしたらどうしていたかわからない。読みながら手が、心が震える、恐ろしい作品である。

    洋書を探す上でいくつかこの本が原作であろうと推測される映画も見つかりましたが、果たして観る気になれるだろうか・・・。

  • 本当に救いのない話だと思います。

    日本のホラーとかミステリーとかって、シリアスなものでも、多かれ少なかれ必ずバックグラウンドが描かれているので、どんなに残酷なストーリーだとしても、見ていて『共感』は出来ないとしても『納得』やしかたないかと『あきらめ』たり、自分の中で最終的に処理出来ると思う。
    どこかに救いがあるっていう、希望が持てると思う。

    でも、この作品は、ただただ残酷なだけ。
    ほっと和むシーンは1つもない。

  • 怖い小説が読みたいと言うそれだけの理由で読んだけど、少女がただひたすら陵辱の限りを尽くされる小説。年末に読む小説ではなかった。
    メグ、スーザン姉妹を除いて、主人公含めて登場人物全員無理。


    これ実際にあった事件が元になってるんですよね。
    本当にみんな、誰も、地下室であったことを誰にも口外しなかったのでしょうか。バイアスがかかってた、とかそういうのではないですよね。理解できないな...

    個人的には文章が読みづらく、なかなかイメージが湧きづらいなと思うシーンも多かった。翻訳の関係か、好みの問題かわからないけど。脳内に情景が浮かばないことはあまりないので、文章はあまり好みではなかったかも。

  • イヤミスや胸糞ものには慣れているはずだったが
    それでも読んでいて
    ずーっと眉間に皺が寄ってしまった。
    なんちゅー話だよ
    モデルとなった実際の事件のWikipedia読んで
    ますます嫌な気持ちになった

  • これはちょっときつい本だった。結構嫌な場面が出てくるし、読むのをやめたいと思ったが結局最後まで読んでしまった。

  • エログロバイオレンス is 生理的に無理

  • 読んでる間中ずっと気持ちが悪かった…なのに、最後まで読んでしまった。
    実話を元に…って、マジか、もう勘弁してくれ
    アメリカのWhite Trash の闇は深い
    メグの結末が違っていたら☆3だったな

  • 女の子をひたすらいじめる話。ひじょうに不快な気分になれるという意味ではすごい小説。

  • 凄惨な虐待の描写と、救いのない結末。
    虐待をするチャンドラー家の醜さもさることながら、傍観を続ける主人公の当事者意識の希薄さが胸をむかつかせる。
    読後感が最悪な上、得られるものは何もない。

著者プロフィール

ジャック・ケッチャム(Jack Ketchum)
1946年11月10日 - 2018年1月24日
ホラー作家として知られる。ボストンのエマーソン大学で英文学を専攻。卒業後は俳優、教師、営業、ライターなど様々な職業を経験するが、ヘンリー・ミラーの出版エージェントをしていたことはよく知られている。1981年『オフシーズン』で作家デビュー。1994年”The Box”で、ブラム・ストーカー賞短編賞を受賞して以来、多くの受賞歴がある。2015年にはブラムストーカー賞生涯功労賞を受賞。代表作に、実在の事件を元に、映画化もされたモダンホラー『隣の家の少女』。
(2018年5月10日最終更新)

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