親より稼ぐネオニート: 「脱・雇用」時代の若者たち (扶桑社新書 6)

著者 :
  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594052454

作品紹介・あらすじ

厳しい労働環境下に置かれる「就職氷河期」世代の若者たち。ニート不安に揺れる彼らの間から、会社に雇用されることを捨てた「ネオニート」と呼ばれる成功者たちが続々と現れ始めている。大ヒットアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に心酔し、「自分の能力を受け入れてくれる会社はない」と悟った彼らは誰にも縛られない稼ぎ方に目覚め、持て余した時間と力を存分に発揮して短期間で儲けだし、同世代の羨望の的になったのだ。

感想・レビュー・書評

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  • サラリーマンのように働くのではなく、ニートでも自宅にいながら様々な方法で、お金を稼いでいる人もいることがわかる。そうした人たちをネオニートと呼んでいるらしい。本来、お金を稼ぐということは、社会への貢献をしたことへの対価であるはず。彼らの行動でお金は稼げているのかもしれないが、社会にどんな貢献ができているのだろう?投資によって貢献できているのかもしれないが、それを実感しながら過ごしている人はどれくらいいるのかな?気になった。

  • 雇用されずに自営で稼ぐ人の紹介。
    アフィとかネットビジネスとシェアハウス経営で稼げた人が載っている。
    今はもう微妙かな
    なんか著者が尊大な感じ

  • 下流としての自覚
    ・コミュニケーション能力、生活能力、働く意欲、学ぶ意欲、消費意欲、総じて人生への意欲が弱い、

    ゲストハウスでの家賃収入にも夢ではない。
    人のためになっているという意識がポジティブな影響

  • 会社に雇用されず、ネットを活用した自営で生計を立てることについて論じた本。

    4年前に書かれた本であるため、紹介されている事例でそのまま稼ぐというわけにはいかないだろう。
    しかしどの事例も、ネットの向こう側にいる人のニーズを満たすことで収入がついてきているという部分は同じであり、普遍的なもののように思えた。
    そこを押さえた上で自分の能力に会わせたアレンジができるならば、自営する事も夢ではないかもしれない。

    それと、参考になったのは、自分が一番になれる市場を探すという部分。
    どの世界でもそうだが、上には上が居る。
    そればかりを気にし、自分には平凡だ、価値がないと考えるのではなく、今の自分の技術を必要としてくれる市場を探す。
    本書では、偏差値40の子を高校に入れます、という家庭教師の張り紙で潜在的なニーズを掴んだ話が載っていたが、そういった発想の転換は多くの人にとって有用ではないだろうか。

    あと、本筋とは関係ないことではあるが、巻末の座談会に書いてあった、大企業にいきなり作品を送りつけても、意外にレスポンス率が高い、という話は面白かった。
    また、ライターになるには、採用に応募せず、興味のある分野の編集部に直接電話して売り込みをかけろというのも面白い。
    人がやらないから、というのもあるだろうが、採用情報を通して会社を見るのではなく、その向こうに人間が居る事を考えて行動することが重要なのかもしれないと感じた。

  • ぼくが考えてたビジネスが先にやられていたことに、がっかりしようとおもってかった本。まさに。しかし、なんかしらんが、従業員にならずとも、お金は得ることができる、希望が見える本だった。

  • 124まで

  • これくらいの情報ならネットで探せばあると思うので、
    1冊にまとまって探す手間がいらないくらいしかメリットがないと思う。
    また、いくつかの成功のサンプルがあるが、
    発売から数年たった今では、変化が早いこの業界では、
    全く役に立たないとは言わないけど、
    そのままではほとんど通用しないと思う。
    最後に作者の労働観を押しつけられているような気がしたのも
    好きじゃなかった。

  • 大学を卒業してはいるが、企業に就職するわけではない。働く意欲はあるのだが、好きな仕事が見つけられない。または、理想の就職先がない、などという理由から就職をあきらめている。このような状態が、深刻になると病気を併発して、家族にも周囲にも、多大な迷惑をかけることは必至なのだ。

    著者は、新しい生き方を提唱する。ネオニートとは企業に雇用されず、独自の収入手段を得て、生活をする人たちのことなのだが、昨今では特段めずらしくもないらしい。家族の理解を得られずらいということもあるけれど、そこは実績で説き伏せる手もある。生き方のひとつとして、ありかもしれないと納得させられる。

  • 引きこもりでも生計を立てられるらしいです!

    やりようによっては就職氷河期を逆手にとって面白いことできるんじゃないかと思いました。
    もちろん本に書いてあることはあくまで本に書いてあることで、読めば実践できるわけではありませんが。

  • [ 内容 ]
    厳しい労働環境下に置かれる「就職氷河期」世代の若者たち。
    ニート不安に揺れる彼らの間から、会社に雇用されることを捨てた「ネオニート」と呼ばれる成功者たちが続々と現れ始めている。
    大ヒットアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に心酔し、「自分の能力を受け入れてくれる会社はない」と悟った彼らは誰にも縛られない稼ぎ方に目覚め、持て余した時間と力を存分に発揮して短期間で儲けだし、同世代の羨望の的になったのだ。

    [ 目次 ]
    第1章 「ネオニート」の誕生-「就職氷河期」世代のサバイバー (「ネオニート」とは何か? 個人投資家ブームの裏側で 「脱・雇用」から豊富な収入手段へ)
    第2章 ルポ「雇われる」を捨てたら、親より稼げた!-ネット・ビジネス編(ヲタク出身の素人童貞が1年半で月収300万円 1年で年収1000万を超えた元フリーター アフィリエイトで稼ぎながら南の島で暮らす女性 東京でしか買えない服を地方に売った女子高生 ネット・ビジネスが「敗者」を救う!)
    第3章 ルポ「雇われる」を捨てたら、親より稼げた!-ゲストハウス経営編(ゲストハウスなら家賃収入も夢じゃない 脱サラ3年で家賃収入とコンサルティング 女性専用ハウスを運営する子育て主婦)
    第4章 ネオニートの労働観-『エヴァ世代』は自分を愛せる仕事を求める(「下流」の自覚から始めよう 「みんなと同じ」を嫌がる下流層 「エヴァ世代」は自分を目指す 自営で無理なく稼ぐ方法 資本主義社会における「勝ち組」)
    第5章 座談会「ネオニートは労働からの解放を叫ぶ革命家なのか?」(終身雇用が信じられない時代の試み 優秀な人材が浮いてしまう日本企業の体質 人より速くできて、言われなくてもやりたい作業で稼げ ダメ元でメジャー企業に売り込んでも返事は来る)

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著者プロフィール

今一生(こん・いっしょう)
1965年、群馬県生まれ。千葉県立木更津高校卒。早稲田大学第一文学部除籍。コピーライターを経て、25歳の時(1990年)からライター・編集者。子ども虐待を主なテーマに取材・執筆・講演を続ける。著書に『子ども虐待は、なくせる』(日本評論社)、『猫とビートルズ』(共著/金曜日)など多数。編著の『日本一醜い親への手紙』シリーズは、累計30万部を突破。2018-2022年、虐待サバイバーと一緒に『子ども虐待防止策イベント』を全国各地で開催し、YouTubeで公開。大学・高校などからの依頼で社会起業やソーシャルデザインを授業で解説したり、自治体からの依頼で起業事例を市民向けに講義するなど、生きづらい人向けに経済的自立の方法を広める活動も。2023年は、『Childism: Confronting Prejudice Against Children』(エリザベス・ヤング・ブリューエル著)を翻訳中で、視聴者登録26万人超えのYouTubeチャンネル『一月万冊』に出演中。講演・執筆などお仕事の依頼はメールで(conisshow@gmail.com)。

「2023年 『さよなら、子ども虐待』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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