FX世界経済の教科書

  • 扶桑社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594062200

感想・レビュー・書評

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  • FXに関する本というのは、どちらかというとチャート分析などを解説したテクニカル分析に関するものが殆どだと思います。しかし本書は世界経済、特にユーロ不安、今後のアメリカ経済や中国の動向などの、いわゆるファンダメンタルズについて解説したものです。

    また、FX(為替)の動きに圧倒的な影響を与えるアメリカの経済指標(雇用統計や中古住宅販売件数、四半期GDP速報など)についても簡潔に説明してくれています。

    本書の目的は「FXに活かすための世界経済動向の理解」なので、FXをされている方やFXに興味をお持ちの方には結構役立つ本だと思います。但し、内容的にはそれほど高度なものではないので、中級以上の方にはあまり参考にならないかもしれません。(僕にとってはとても参考になりましたが。(^_^;))

    また、「世界経済の教科書」と銘打ってはいますが、『米ドル=100円割れは今後10年続く』『ユーロが100円割れする可能性は低くない』といった、著者の見解が多分に入っているので、できる限りの中立性が要求される教科書とは厳密な意味では異なると思います。

    「世界経済の動向が今後の為替にどのように影響するのだろうか?」といった疑問に一つの見方を提供してくれるという意味で、有益な本だと思いました。

    但し、本書は時事的な内容を多く含むため、2011年末位迄という「賞味期限」があると思います。ご注意を。

  • 2011/05読了

  • 2010年を振り返ってみると、
    この本で書かれている予測は大概当たってます。
    "読み"っていうのは、こういうことなんだなー
    と、この著者の凄さを再認識した。

    FXってのは抜きで、
    世界経済の教科書としてオススメ。
    2011年度版も是非出版して欲しい。
    そのときは初日に買います!

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著者プロフィール

1968年生。神戸大学大学院法学研究科博士課程後期課程単位取得退学。京都学園大学教授。国際関係論。「言語と民族紛争──スリランカの事例」(月村太郎編『地域紛争の構図』晃洋書房、2013年)。

「2015年 『人間存在の国際関係論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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