民主党政権は、なぜ愚かなのか (扶桑社新書)

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  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594063719

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    民主党政権は、なぜ愚かなのか (扶桑社新書)
    by 辻 貴之
     社民党党首の福島瑞穂氏は平成 22 年3月、鳩山内閣の閣僚として参院予算委員会の場において、わが国の安全保障について、「最大の抑止力は憲法9条だ」と述べ、アメリカの核抑止力の有益性を認めませんでした。詳しくは次章で触れますが、「認知の逆転」に陥っているのが福島氏です。つまり、日本の安全保障にとって最悪のものを、最善と考えているのです。  憲法9条がわが国の安全保障に貢献することはありません。自国の憲法に9条の条文を取り入れるだけで、安全保障を確固たるものにできるのであれば、諸外国は我先にそうするでしょ

    わが国の最高指導者を選ぶ選挙に外国人が関与できるというのは、民主党がいかに国家主権を軽視しているかを示してい

    続いて、日本国内で社会主義体制を賛美した人々のことを思い出してください。彼らは一般的に、自己愛が強く、自意識過剰で、少しのことで傷つき、自ら積極的に努力することは避けようとの傾向にありました。自分に甘い面があり、自分を弱者と規定しがちで、そうしたことも関係し、社会福祉の充実を強く望んだものでし

    地球市民という言葉をよく使う政治家も、民主党にはいます。鳩山前首相が典型でしょう。地域主権と地球市民とでは、方向性は正反対のものがありますが、日本という国家を解体するという点では、共通性があります。双方とも言葉としてはきれいですが、だからこそ、危険性をはらんでいるの

    さて、財政破綻といえば、ギリシャを思い出します。ギリシャの財政破綻への道のりのスタート地点は、1981年にありました。中道左派の全ギリシャ社会主義運動が財源無視の社会保障、バラマキ政治を導入したから

    国旗・国歌法案に反対する理由を述べろと言われたら、いくらでも可能でしょう。賛成する立場からでも、同様です。菅氏のように、「国民主権の時代に、いまの国歌はふさわしくない」との考えもあるでしょ

    同じことが、わが国の民主党にも言えます。「晴れた日のリベラル、雨の日の保守」という格言がありますが、私たちのこの日本も、閉塞状態が長く続き、出口がなかなか見えてこない状況です。このような時期だからこそ、リベラル志向の民主党政権ではますます手に負えなくなるの

    保守主義の人間観とは、理性的判断にもとづいた社会の進歩という考え方を深く懐疑し、強制力が働かなければ、自分勝手に無秩序に走りがちなのが人間の基本的な姿であるというものです。きわめて悲観的なものですが、やはり、誤りが避けられない存在という見方が根底にあるからこそ、こうした人間観に導かれるのです。  保守主義者は歴史や伝統を重視しますが、それは、人間の過去の営みのなかにこそ、私たちが健全に人生を送るうえでの「生活の知恵」が埋もれていると考えるからです。長い歴史のなかで淘汰されることなく、現在にまで伝えられていることは、それだけで価値あるものだと見なすの

    戦後においても、左翼・リベラル派を中心に、日本という国を否定しようという動きがありました。そうした動きの延長線上に、今日の民主党政権があり

  • 民主党が掲げたマニフェストは全くの空手形だった。
    民主党はもともと国会議員の選挙互助組織として発足した側面が濃厚だった。
    民主党政権は支援団体の日教組の意向もあって全国学力テストの規模を縮小した。

  • タイトルと内容に、大分本文のばらつきがあるように思いました。言いたい事が沢山ありすぎて、テーマを絞りきれないまま書いたら、結局タイトルとは別の事を一番熱く語っていた、という感じが。
    著者さんの考えは、共感できる部分もありますが、どちらかというと「うーん…?」というのが正直な読んでみての第一印象でした。

  • 私は、民主党政権を全く支持しない者だが、そういう立場の人間から見ても酷い本であった。
    理由は以下に挙げる通り。

    ・論理的というより感情的、主観的に批判を繰り返す
    ・情報が狭く新聞を読めば分かる内容が多い
    ・文章が下手

  • 民主党の中に潜む日本への”破壊衝動”。現在の政治状況を見れば著者が主張することがピタリと当たっている気がする。マニュフェストは政権を取るための「方便」。普天間基地、尖閣問題、北方領土などの数々の外交の失敗、そして震災復興対策の遅れと原発事故対応の不手際。この本は東日本大震災以前に書かれた本だが、この政党では日本の将来が心配になってくる。

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