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- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594070496
感想・レビュー・書評
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2015年2月6日購入 at Rotary Club
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父である十二代目市川團十郎最後の日々を、
一番近くで過ごしたであろう娘のぼたんさんが綴る
壮絶な闘病記です。
闘病記ではあるけれど、胸に残るのは太陽のように娘を見守り続けた父團十郎の姿と
尊敬し信頼していた最愛の父を亡くしたぼたんさんの
痛々しいまでの喪失感でした。
名門と言われる歌舞伎の家に生まれた女の子の
屈折した感情や、伝統を守っていく家柄の重責もうかがい知ることができて
読み応えのある一冊でした。 -
市川團十郎さんの娘・ぼたんさんの著書。
ドキュメンタリー番組を観た後で読む。
いろんな状況は全く違うけれど、「未婚で父をおくる」というただ一つの共通点に泣きそうなほど想いが伝わってきた。
自分が新たに家族を築いていれば気が紛れたり涙の数も減るかもしれないけれど、「父は自分にとって絶対の味方」と思えるように育ててもらった「娘」という立場しかない場合「父を亡くすという喪失感」はかなりなものなのだ。
悲しみはいえず、寂しさに変わるけれどどこかで観ていると信じている。
まだまだ悲しみの中にいらっしゃるだろうが、今後のご活躍を期待したいと思います。(M)
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