- Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594074074
感想・レビュー・書評
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自分が抱いている許せないという気持ちときちんと向き合う。許せない気持ちからの出口は3つ。きちんと気持ちを伝えて辞めさせる。距離を置く。怒りをバネにして許せない相手を見返すためにがんばる。
許せない気持ちが自分の中にある事を認め、受け入れ、少しでも前に進むことが大事。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
許せない理由も許せないことへの対処もなかなかスパッと気持ちよく読みけれなかったけど、引用などでハッとする部分はいくつかあった。
・相手がちょっとでも嘘をついたら許せない ⇒ 自分が完璧主義だから。
・フロイト。一見すると自責的なうつの患者が本当に攻撃しているのは身近な他人。例えば「自分のような働きのない女性と結婚した夫は不幸だ」というのは、実は夫の働きのないことの「告訴」である。この「反転」によって「復讐」を果たしている。
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和解は一人では出来ない、という話と、許すということが倫理的に良いという価値観があるが、それが常に正しいとは限らないということは参考になった。
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『他人を攻撃せずにはいられない人』という本でヒットを飛ばした(私は読んでないので知らない)、精神科医片田珠美さんの本。前書きに、激しい祖母と母からの虐待とその「許せなさ」からこの本を書いた、とあり、その切実さに引き込まれて手に取った。
誰かに対して「許せない」怒りを抱いている人に向けて書かれた一般書である。
一般書だけに、平易な言葉で書かれており、すぐに読める。
だけどだけど…その分内容は、細やかさに欠け、一般論やイメージを土台に端的に言い切る断定型で、うーん…パリでラカンを学んでこれなのか…と失望。
この調子で患者さんにアドバイスもしてるみたいだけど大丈夫なんだろうか…
男性は、女性は、と言い切ったり、STAP細胞の小保方さんのことを、直接何を知っているわけでもないだろうに空想虚言症だと言い切ったり。 うーん…
対象喪失の乗り越え方としてキュブラー・ロスの死の受容5段階説を持ち出すのも、グリーフケアの世界ではもはや5段階説を取り上げる人はいないわけで、情報がかなり古い時代で止まっているというか…(まぁ日本人はキュブラー・ロスが好きだよね…)
この本で述べられていることも、具体的な調査や研究に基づいているのではなく、あくまでも「私はこう思う」っていうだけで、根拠はないみたいだし…。
この本を読んで、役に立った、という人がいるなら、その体験を私は否定しないし、良かったと思う。
だけど、もし本当に、「許せない」思いを抱えて苦しんでいるなら、もっと穏やかであなたにあった方法があると思う。この本でなくても…。
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解決策ではない。アンガーマネジメントでもない。「許せない」という気持ちがどこから来るのかを「あるある」な話から解説。世間話をしている感覚で読め、自己反省も促してくれる。