「ポスト爆買い」時代のインバウンド戦略~日本人が知らない外国人観光客の本音~

著者 :
  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594076238

作品紹介・あらすじ

ニッポンのインバウンドは間違いだらけ?
翻訳ソフトで意味不明の外国語案内が氾濫!
中国人のいない渋谷の街で「銀聯カードキャンペーン」!?
“クールジャパン”は内輪ウケ!?
客室不足は誰のせいなのか?
それでも5人に4人はアジア人観光客

政府は訪日外国人数4000万人という大目標を掲げているが、数さえ増えればいいのだろうか……。昨今、急増する外国人観光客をめぐるストレスやトラブル、葛藤の解決策とは? 外国人観光客が増えることの明暗も含めた我々の近未来に与える意味を、統計データや観光業界の長期的な観察に基づいてレポート。日本社会がその活力を有効に使うための指針となる一冊! 

序章 なぜこんなに外国人観光客が増えたのか
第1章 訪日外国人客の増加がもたらす不愉快な出来事
第2章 日本人が知らない外国人客の事情と胸の内
第3章 訪日外国人の大半はアジアの中間層
第4章 インバウンド市場は明日の日本のためにある
あとがき 彼らは旅空の下にいる

感想・レビュー・書評

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  • 訪日観光客のほとんどは今や近隣諸国の中間層。またかつて物価高がトレードマークのようでもあった日本だが、現代の外国人旅行者にとっては本国よりむしろリーズナブルな面も多々ある。時代が完全に変わったという認識こそが、受入れ側各々の立場におけるインバウンド戦略の前提と改めて感じた。おもてなしと追随の狭間にある質の高いホスピタリティ、増大する観光客に対するリソース不足等々、課題はいくらでもあり、一挙に解決可能なものでも無いが、現状はひとまず東京五輪までが区切りにはなる。本書にある若年層の雇用拡大という切り口などは、外国人やネット(大きな影響力を持つSNSなど)への敷居が低い強みもあるだけに、希望を持ちたい気になった。反面その若年層が外国に出なくなっているデータは気掛かりで、外国人旅行者とフラットに付き合っていけるかの鍵のようにも思えた。

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著者プロフィール

ジャーナリスト。専門はインバウンドツーリズム。
個人ブログ「ニッポンのインバウンド“参与観察”日誌」を主宰。
著書に『間違いだらけの日本のインバウンド』(2020年、扶桑社)、
『ウラジオストクを旅する43の理由』(2019年、朝日新聞出版)など。

「2020年 『ホテル業界大研究[第2版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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