- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594076818
作品紹介・あらすじ
強制入院、二度目の逮捕から不起訴へーー。
過去に覚せい剤を使用したことで、
発言のすべてが妄想・病気扱いされてきた、
国民的アーティストによる完全書き下ろし。
「やっと語れる時がきた」
数日間で500万PV超のブログ「700番 第一巻」を受けての続編。
第二巻 ブログ公開直後、医療保護入院を余儀なくされる、
その全記録と病棟で振り返った音楽人生
第三巻 「なぜお茶から覚せい剤が検出されたのか?」を含む、
二度目の逮捕から“嫌疑不十分で不起訴"までの真相
「はじめに」より
その時、私は家の中にいた。外の喧騒とは裏腹に落ち着いている自分がいた。
道路を道路として使えない車のクラクションが鳴り響いている。
鳴り続けるインターフォン。私たち家族は、リビングの明かりを消した。
薄暗い部屋の中で、私は、家族に尿検査時の一部始終を打ち明けた。嘘はない。
しかし、その真実を、家族はどう受け止めているのか……心をよぎった。
また、あれが始まるのだろうか。自由を奪われる苦しみが始まるのだろうか……。
あの部屋には、あの金網越しの部屋には、希望がない。テレビでは、無表情の
アナウンサーが、「ASKA容疑者、二度目の逮捕」と、断言していた。
感想・レビュー・書評
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第一巻はハラハラしたが、こちらは興味深く読んだ。
入院中やることがないときに体を鍛え始めるというのが良い。
尿検査にお茶を提出した件は、過去の経験に基づく警察への不信感と、独創的な発想力が働いた結果だった。
著者のファンになってまだ1か月程だが、その音楽や文章に触れてよく思うのが、天才というのは常識に捉われず自分の頭で自由に考えて行動する人のことなんだなということ。
だから振り幅が非常に大きく、音楽においては普通の人には絶対に作れないような素晴らしい作品に結実するし、ときにはお茶事件のように普通の人には理解し難いような行動に至りもするのだろう。
私は著者のエッセイが好きだ。細部まで生き生きとして、ユーモアがあり、その独特な感性にハッとさせられる。ブログも楽しみにしている。本書では剣道や菊池一族の話が面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2017.5.21 読了
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前を向いていることがわかった。
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ASKAの昨年末の2度目の逮捕にまつわる話がメイン。
基本的にはネットから盗撮・盗聴されているという妄想?について書かれているので読むのがつらかった。
薬についての記述も反省も一切なし。
検尿のくだりも信憑性は?
それでもASKAの半生が知れたのは良かった。 -
読みやすいです。天才の頭の中を少し覗いた感じ。
解決したのは「サブレの謎」。
笑いすぎて苦しい… -
20170219
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いろんなこと、これまでずっと知りたかったこととそれ以上のことが、とてもわかりやすく書かれていた。凡人の理解や常識を超える言動のために「病気」とされてしまうことは、身近な人の身にも起こっていたので、その苦しさはありありと感じ取れた。本書の出版について賛否は分かれると思うが、このような形で語ってくれたことに心から感謝しています。